『飲食店 繁盛ダネ!』 その十八

皆さん10月はいかがだったでしょうか?顧問店を巡回していて今年最も悪い月になってしまったのが10月です。ぐずぐずした天候のせいか、九月の旅行業界の好調の煽りか、言い訳はグッと飲み込んで11月がんばりましょう、と気合を入れあっている初旬です。

さて、今回は、発注購買機能について述べる予定でしたが、前回までの誘導機能に追加がありますので、内容を変更させていただきます。(ゴメンナサイ)

誘導アプローチ機能
訴求機能によって店に足を踏み入れてくださったお客様にその店に対する期待感を強く沸きあがらせる仕掛けを施すのがこの機能です。ですから入り口から客席に通ずる区間(アプローチ部分)にはコンセプトを表現できるディスプレイやインテリアが必要ですし、場合によっては商品サンプルを飾るような方法も選択肢のひとつでしょう。また、まったく店内のことが分からないように目線をふさいでしまう造りにするのも全体が分からず期待感を持続させ続けるよい方法です。最近のアッパーグレードな居酒屋は席に通されるまでがずっとアプローチ部分でまったく全体が分からないまま席に着くということが当たり前のようになっていますね。私など方向オンチなのでトイレに立って迷ってしまい席に戻れず、途方にくれたのは一度や二度ではありません。店を退店したあとも全体がわからないため次への期待(今度はどんな席に通されるだろう、まだ違う雰囲気の席があるかもしれない)が残るのです。
とはいえ、小規模店ではそこまでできませんから、最低限、入り口から店内全体に対する目線だけでも切ってあげるのです。なにしろ店内に入った瞬間すべてが見えてしまう店はつまらなく感じるのがお客様だと知ることです。
ただし、ファーストフードに属するもの、ラーメン店やどんぶり店、立ち食い、廻り寿司、カフェなどはアプローチ部分がイコール安心安全の表現スペースであり、提供目的に便利性ということもあるわけですから分からない空間にしてはいけませんね。
次回は、発注購買機能(=選択受注機能※)についてです。※以後この呼び方で進めさせていただきます。