『飲食店 繁盛ダネ!』 その二十三

さてさて、いい季節になってきました。5月は例年ゴールデンウイークが終わって半ばを過ぎると飲食店の売り上げは下降気味になりますが、今年は最近の景気上昇の雰囲気がいいほうに出てくれると良いなと思っています。6月にはワールドカップサッカーが開催されますが前回散々な目にあった飲食店が多かったのがつい先日のように思い出されます。対策は今のうちに考えておいたほうがいいですね。ちなみに日本戦は12日、18日、22日です。

目標
目標を立てるということが大事なことだというのは今更言わなくても皆さんは解っていらっしゃることでしょうから多くをあえて言いませんが、意外と社員やP/Aの方々に目標を持ってもらうということを重要視していない経営者は結構いらっしゃる様です。経営者を含めた素晴しいスタッフがすばらしい店を作るのだと考えればその方々に明確な目標を持ってもらいクリアしながらレベルアップしてもらうことが店のためになることは充分考えられることですね。
スタッフ教育を計画的に実施している顧問店で今年の1月「各人の仕事作業の目標」を設定してもらい、それに対して自分が何パーセントできたかを毎月発表するということを続けています。毎月発表することが緊張感になっているからでしょうか、皆忘れることが無く、毎回しっかりと発表してくれます。
目標というのは今できていないがそうしたいということやヒトに望まれることを設定するのが普通ですから本来やっかいなものです。やっかいなものですから忘れてしまいたいという気持ちが自然に働いていつの間にか消えてしまうのです。子供の頃『1年の計は元旦にあり』などということを学校で習ったものですが元旦に立てた目標を夏ごろ口に出せる人はわたしの周りには一人もいませんでした。大人になったからといってそれが簡単にできるようになるものではありません。やはりきっかけや縛りを誰かが作らなければなりません。直接的にまた間接的に誰かとは他ならぬ経営者でしょうね。
先ほどのスタッフ教育ですが目標の評価発表の時、本人評価だけでなく他のヒトからの評価もそこで意見してもらいます。その評価が本人よりいい場合は全員で拍手をするようにしているのですが、このことをはじめてから明らかに皆の顔色が明るく楽しそうになりました。人間はやはり周囲から認められるということに喜びを感じるのでしょうね。傍から見ているとスタッフ間の意志の疎通や雰囲気がどんどん良くなっているような気がします。皆さんのお店でも各人の目標を設定してみてはいかがでしょう。
ではまた。