『飲食店 繁盛ダネ!』 その二十四

いよいよワールドカップの月に突入しましたね。その影響は飲食店によって明暗別れるところですが日本戦の試合時間が夜10時や朝方なので悪い影響は前回程ではないと思います。FBAの顧問店ではイベントを行うところが多くありますが、是非良い結果を出してもらいたいものです。そのためにも日本代表ガンバレ!と言いたいですね。

イベントの目的
イベントは世の中のマインドやブームに合わせて単なるお祭り騒ぎをするものではないと私は考えています。そこには目的があるべきです。目的がないと単なる雰囲気づくりができただけで成果の確認ができません。目的は3つに分けることができます。

1つは客数をナニしろ多く集めて認知度アップを狙うこと。この場合、安売りも手段として構わないでしょう。普段から飲食店は安売りをしてはいけないと言い続けている私ですがそれは日常恒常的に行うのは飲食店というサービス業の本質を見失うからです。また売り方としては最も安易で簡単な方法で誰でもが真似をしてついてこれるあまり誇れる戦術でないからです。戦略的に安売りを実現するならばそれは全く逆の評価をしなければいけませんが、そうでない店が安売りを戦術として行うのは短期でポイント販促として有効です。

2つ目は売上げやコストの数値改善目的です。商品販促と組み合わせていつもと違う特別メニューを売り込んだり、原価率に貢献するメニューを試したりする機会にするわけです。イベントが行われるタイミングで旬のメニューを導入すれば、旬を大切にするという商品に対する店の姿勢をアピールできますし、イベントの高揚感の中でおすすめ品はやはり売れ易いですから売上にはもちろん貢献します。ましてやその商品が原価率を抑えた商品なら全体原価も下がるのです。

3つ目はイメージアップ戦略の一貫です。チャリティーキャンペーンで地域の福祉施設や団体に対しての寄付や協力は好感度アップになるだけでなく、スタッフのモチベーションアップにもつながります。周年記念をお客様への感謝の表現を行うきっかけにすれば記念品をプレゼントすることでお客様との更なるコミュニケーションをとることも可能です。社会貢献や感謝をストレートに表現するイベントはゆっくりとその店の評価を上げていくことになります。

できれば年間を通して1~2回、目的を決めてイベントを行い、その成果をミーティングで話し合うようにするといいですね (^o^)/o(^-^)o