石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その五十八

先週、日経BP社の20周年記念パーティーがありました。ご招待いただいた日がちょうど東京にいる日だったので顧問店の社長の勉強にもなるかなと誘ってでかけました。

会場にはたくさんの方がおられましたが、石田が最初にお付き合いいただいた加藤元編集長(今は大学で教鞭をとっておられますが)がいらっしゃって、「久しぶりですねぇ」といいながらハグってしまいました。

ホントいい方で、「私がこの業界で最も信頼しているコンサルタントですよ」と次々に色々な方にご紹介していただきました。

その中で安部社長をご紹介いただいたわけですが、彼は大学受験に敗れてアルバイトから吉野家に入り出世した方ですから、多くの飲食関係者の夢と憧れの方です。

あまりに急だったので聞きたいことの半分も聴けませんでしたが、結構盛り上がって時間を過ごしました。

「食事は一人でとることが多いので今度ご一緒に」と誘っていただいたので、社交辞令とは思いますが近いうち連絡しようかなと思ってる石田です。

一人のアルバイトから社長に上り詰めるまでどうモチベーションを持ち続けたのか、どんな勉強をしたのか是非聞いてみたいですね。

パーティーの雰囲気でくだらない話ばかりしてしまい、ちょっと後悔です。

帰り道、同行した社長から「先生、まるで昔からの友達みたいに話していましたよ。ホントに初めて会ったんですか?」と言われてしまいました。

ダイブ水割りとワインが入っていましたからね。

反省反省です。

 

頑張らない社員に失望しない!

社員やアルバイト、パートさんがなかなか成長しなくて困っているという経営者の方は多いと思いますが「どうしたら頑張ってもらえますかね」と誰に尋ねてもそんなに決定的な答えは返ってこないものです。

たぶん人が10人いれば10の心があるので、方法も10必要なのでしょう。

ということは、それだけ社長が対処できる人間にならなければいけないということなのでしょうね。

もちろん教育プログラムや専門家による仕組みノウハウが功を結ぶ例もありますから、あきらめずに金をかけてでも要である人づくりはするべきでしょう。

ただし、[ガンバル]ということを才能と考えると、その才能がない方もいるのではないでしょうか。

才能とは、潜在的にある能力もそうですが、育ってきた環境も関係しているはずですから、今さら変えられない方もいるのかもしれないと思うのです。

「ガンバル才能」がない方に出会う機会がこれから多くなるかもしれません。

もう平成生まれの「ゆとり教育」で週休2日があたりまえ、草食系でおとなしく、注意されると「僕は誉めてもらわないと伸びないタイプなんです。ここでは無理です」と公言する若者も現れているようですから、先を見据えた経営を考えないといけませんね。

社長が成長して花になるだけでは勤勉なハチやきれいな蝶は来てくれない、職場や労働条件も花にしていく努力が必要だと考えるべきなのでしょう。

まあ社長や会社がウンチのままならハエしか来てくれないのですから、できるようにやるっきゃありませんね。