石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その八十四

ここのところ、取材や講演依頼が増えてきています。

一般紙である〔週間現代〕さんでは、焼肉ユッケ騒動のコメントを、先日の広島の講演ではフラッシュマーケティングの飲食店における利用方法をレクチャーする「ぱど」グループの株式会社CooPa(クーパ)さんと繁盛店の法則を語ってまいりました。

日本が過去最大の震災に直面したからと言って、経済活動は止まるわけにはいきません。

新しいビジネスモデルも次から次に現れます。

ひずみがユッケ事件ならフラッシュマーケティングは新感覚の集客術と言えるのかもしれません。

私もCooPa(クーパ)さんのお話を聞きましたが、これから各地に広げるということ、宣伝費としては今は格安なので、販促の目的が「客数アップ」の店にとっては究極の集客術になるかもしれませんね。

今月は日経レストラン主催のセミナーで、6月13日にFBA井上奈々子が接客術を6月27日には石田がコストダウンを語らせていただきます。

 

『地元食材地元料理に目を向ける』

地産地消とは1980年代後半から良く言われるようになりましたが、掛け声は広まるものの一部の大手チェ-ン店の他はイマイチ飲食店では取り入れ方が消極的なようです。

先日新潟で顧問店社長といつもの「ぶらり競合見学」をした時の事、地元料理が70~80はあろうかというお店に出合いました。

「ここいいじゃない、どれも美味しくって珍しくて新発見だよ」という私に、

「そうですか、私たちは子供の頃から当たり前に食べてきたものだからお金をもらうお客様に出してもたいしたことないって言われそうで出しにくいんですよね。地元の人は普通にしか感じないし」。

なるほど、石田のように外からの人間にとっては新鮮ですが、地元の方にとってはなんてことないのかもしれません。

ただ、店の立地が駅前やビジネス街、観光地、若い層の対象客店など条件によってはかなり受けるのではないでしょうか。

なにより北大路魯山人が鮎で言っているように「土地土地で自慢するが、それは獲り立てを口に入れるからで、結局地元が一番うまい」のです。

昔から伝わる地元の家庭料理を店でアレンジしてみるとか、少々高くても自分の舌も認める地元食材を使ってみるとかは充分価値があると思いますね。

そろそろ夏メニューを実施する時期です。ちょっと目を向けて見ると新しい展開がみえるかもしれませんよ