石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その八十九

FBAの近くの表参道ヒルズで早くもクリスマスツリーの点灯イベントが催されました。

11月に入ったばかりで気温もそろそろ秋かなという時期になんだか早いなあと思うのは私だけでしょうか。

まあ商売を考える人間の争いは早め早めになることは皆さんも実感しておられる事でしょうね。

先にやった方が有利で話題を呼ぶというのは、過去からの経験でも知ってしまったのですから、当然の現象となるのでしょう。

考えて見れば私たちの業界でも《生ビール》なんかがそうでしたね。

夏限定商品だったのに人気があるから春あたりから早く出るようになり、終わりも秋まで延びて今では1年中やるようになった、そうなると今度は価格での争いで安売り合戦です。

いいことありませんね。

自分だけの限定人気商品を作れたら一番いいわけですがねぇ・・・。

 

『定番+新技術(新発想)』

マスメディアもこの時期恒例、総括を始めています。

日経トレンディ今年のヒットのワードは「韓国・内食・直球」だったそうです。

嫌なウチショクが入っていますね。

外食産業にとっては完全に今年逆風だったのを表しています。

なるほど内食市場を狙って《カップ御飯》《油不使用のから揚げ》など食品メーカーはいくつもヒットを飛ばしています。

まあ見まわしてみれば、私たちの敵はやたら多いのは確かです。

食品メーカー、食品スーパー、コンビニ、同業者と、タイヘンは当たり前の世界ですね。

同じものが簡単にできるからなんです。

とんかつ・らーめん・ハンバーグ・から揚げ・焼肉・寿司・酒・コーヒー・・・まあ同一は無理でも同等までは可能なわけです。

ですから《真似できないものへの挑戦》というこだわりが必要というわけでしょう。

とはいえ全くの新商品、《無から有を生む》はキツイものがありますよね。

前述の日経トレンディでは来年のヒット商品キーワードを《定番+新技術》としたようです。

そのとおりと言うか、石田がいつも言っていることですね。

私たちの業界、来年に限らず毎年ですよ。

例をあげると、もう今年の冬にはアルコールの飲み方がいくつか出てきています。

シナモン&フルーツ入ホットワイン、ジャム入ホットウイスキー、砂糖入ホット黒ビールなどなど、新技術とまでは言えないまでも新発想の商品はいくらでも考えられるはずですから《真似できないものへの挑戦》とともにあきらめず頑張りたいものです。

ではまた。