石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その103

「パパ、ネットのブログでパパの名前が出てるよ。知ってる?」と娘が声をかけてきました。

「へえ、なんで?」

「知らないけど、なんかマスコミに出たときのことじゃないの」。

それは、石田が新聞で飲食店の商品についてのことを述べた内容に対して“このように専門家が言っているので参考にしてみましょう”というような、比較的好意ある内容でした。

「いいじゃないの、かえってありがたいよね」。

「うん、こういう内容ならいいけど、変なことで書かれないようにね」。

「え、・・・うん」。

変なことって・・・・!?

 

『ITパトロールは時代の流れ』

「うちの従業員が、私のことを“ムカつく”とかツイッターで書いているんですよね。知らんぷりして読んでるんですけど、誰でも読めるのになんであんなこと書くんでしょうね」。

こういう問いかけは若い経営者の言葉です。

ベテラン経営者からはあまりありません。

気にもしていないというのがホントのところでしょう。

「まぁ、無防備なんだろうね、ただ本人のガス抜きでもあるし、あまり目くじら立てないほうがいいよ」。

「えぇ、そう思ってほっといてます。本人の本音情報でもありますから。でも現場では従順なのに見ると腹たってきますよ」。

従業員もそのときの一瞬の感情をネットで発散してしまうこともあります。

まだ精神的に成長していない若いアルバイトなどは感情が高まってありもしないでっち上げを書いてしまうこともあるようです。

最近起きた「すき家」での事件は、シフトを不満に思った従業員が「風邪ひいてるのに無理やりシフトに入れられたから、アタマきて仕込みの鍋にゲロ吐いてやった。客はそれ食ってる。医者に行ったらノロウイルスの可能性アリ」などと書き込んで一部で大騒ぎになりました。

その後、本部が本人を特定して全くのでたらめであることが分かり、大馬鹿モノの本人も謝罪の文章を載せましたが、私が読んだその文章には「でも、すき家は大嫌いです」と書いてありました。

ホントの大馬鹿者です。

「すき家」さんも気の毒なことですね。

でも他山の石ではなく、ゾッとしたのも間違いありません。

FBAでも顧問店をネットでパトロールしていますが、全てが目配りできるわけではありません。

是非とも自分の店の関連をネットパトロールしていただきたいと思います。

またこういう事件をミーティングなどの機会に題材として話し合っていただきたいと思います。

軽はずみな行動が大事件になることを知らない人がたくさんいることも確かなようですから。

では また。