石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その163

「あけましておめでとう。

今年は〈戌笑う〉の年だから景気が良くなるぞ!

世の中良くなって明るい社会だな」。

「あら、ウチも景気良くなるのかしら?

楽しみ〜!」。

「何言ってやがる。

ちゃんとおまんま食えて、雨露凌げてるんだから幸せだろう。

これ以上どうウチが景気良くなるんだ」。

「はあ?

下を見て生きてる人の言葉だわ。

おまんま、雨露って、久しぶりに聞いたわ」。

ウチの奥神様はまだまだ上を見て生きているようです。

なかなか生活を上にはできないかもしれませんが、せめて優しい接し方をしようと年頭に考えた石田でありました。

皆様も2018年、周りに優しくできる年にしたいですね。

 

【お客様に優しく親切にするのが基本】

食事という字は〔人を良くする事〕と書きます。

私たちの仕事は、カラダに良いものを美味しく提供することであり、お客様が気持ち良く食事をしてお帰りいただくことです。

美味しいものを召し上がっていただこうと思うのも、お店を綺麗に清潔に保とうと思うのも、そして気持ち良くお食事の時間を過ごしていただくために失礼のないように対応することもすべて私たちの心の持ち様ではないでしょうか。

優しく親切に接しようと思う気持ちがあればできることなのです。

マニュアルで表現しようとして失敗してしまった店を知っていますが、もう30年前ではありません。

マニュアルが現れ感動したお客様がたくさんいた時代は過ぎ去りマニュアルを見抜く時代になったのです。

これからの飲食店は効率を求め、低価格実現・利益を追求する店と、人間の匂いを感じる癒し系の店とに分かれるように感じます。

お客様にとってはどちらが良い悪いではありません。

その時、それぞれのニーズやウオンツによって使い分けるということです。

ただ、どちらにしても人間が介在することには変わりありません。

そこで働く人間が優しさのある親切な心を忘れなければ、魅力は数倍に膨れ上がるのです。

プロとは持つべき心の在り様の変わらぬ平坦な維持ではないでしょうか。

皆さんはご存知でしょうか?

「仮設のマザー・テレサ」と呼ばれた、黒田裕子さんのことです。

3年前に仮設に留まりながらお亡くなりになりましたが、看護師として阪神大震災・東日本大震災の被災者に昼夜問わず寄り添い「一括りにするんじゃなくて一人の人間として接するの」という言葉のとおり変わることのない行動を最後まで続けた方です。

マザーテレサの心持にはなかなかなれるもではありませんが「お客様を一括りで考えず、一人一人を大切に接しよう」と時々、自分の心の状態を見直すことはやってみませんか。

《やさしさの 心の花一輪を 黒田裕子》

ではまた。