石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】その176
「君も僕も、もう人生半分以上過ぎたんだから、そろそろ先のこと考えないとな。
老後のこととかさあ。」
「じゃあ、まずはそのお腹何とかしなきゃね。」
「あ、いや、そういうことじゃなくてお金のこととかさ。
日々の節約とか、無駄をなくすとか。」
「老後を考えたら、まずは健康でしょう。
病気になったらいくらかかると思っているの?
死ぬまで健康で長く働いてちょうだい。
今、逝かれたらみんな困るわ。」
「・・・。」
(がんばるのは僕なのね)。
経営は目先のことも将来のことも考えねばならないから大変ですよね。
ただ、あなたの周りには目先の想像力が全くない方々が増えていることも確かです。
【想像力のないバイトテロに気をつけよ】
我々の業界は多くのA/Pに支えられて運営を行っているのは間違いありません。
ただ最近、そのA/Pによるバイトテロが後を絶ちません。
不適切動画が次々と発覚し、以下のように世間を騒がせています。
●くら寿司(2月4日)アルバイト従業員が、ゴミ箱に捨てた魚を拾い上げ、まな板の上に戻そうとした
●ビッグエコー(昨年12月)従業員とみられる人物が唐揚げ用の鶏肉を床にこすり付け、フライヤーへ投入
●すき家(1月21日)アルバイト従業員が店内で氷を投げ合ったり、股間に調理用のおたまをあてがった
●はま寿司(2月)レーンを流れている寿司を素手でつかみ、わさびを盛り付けた
●セブン―イレブン(7日)アルバイト従業員がおでんのしらたきを口に入れて出した後、商品のタバコを触りながら笑いながら踊る
このように列挙していた今、新しいニュースで「バーミヤン」のコックのふざけた動画が拡散して、また、企業が謝罪を発表したようです。
いやはや、呆れるばかりです。
若いSNSユーザーと呼ばれる人たち(今や普通の若者たち)は、アルバイト仲間や友人、ネットにつながっている人たちからイイネをもらうことや笑ってもらうことしか頭にないようです。
過去に炎上して社会問題になったことは知っていても「自分が同じようになる」とは全く思っていないようなのです。
つまり、「これをしたら、この先何が起きるか」といった想像力が全く働かない幼稚な方が増加しているということです。
それでは雇用側はどうしたらよいのでしょうか。
これからの面接・採用時には具体的事例をしっかり話し、本人の身にも大変な事態が訪れることを明確に説明することから始めるべきでしょうね。
また、その責任の所在を雇用契約書に明記してサインさせるような防御策が必要ではないでしょうか。
万が一被害にあった場合は、業界のためにも(今回の被害企業にもお願いしたいと思いますが)、信用棄損・器物破損・調査費用・売上減少による被害の賠償など毅然とした対応で望んでいただきたいと思います。
ではまた。