コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2015年10月13日

Vol.51 他店視察で見つける繁盛のヒント

秋ですねぇ~。

朝晩すっかり冷え込んできましたが、皆さま体調はいかがですか?

季節の移り変わりは早いもので、涼しさが増し、早いところは紅葉の季節。

移り変わりが早いといえば、たまに街の移り変わりや変化にハッとさせられるなんてことなんてありませんか?

気がつかないうちに、新しい店ができていたなんてこと、ありますよね。

そこで今回は、「そういえば、最近、店舗周辺の移り変わりや街の変化に無頓着になっているかも」と思われている方に警鐘です。

店長、スタッフは、日々の店舗運営に追われているでしょうから、なかなか情報が耳に入らないなんてこともあるでしょう。

しかし、50~100メートル先に競合店舗がオープンしていた、交通(通行)動線が全く変わっていたなんて事に後から気づいたのでは、対策も後追いになってしまいます。

そんなことにならないよう、その防止策として、やはり近隣や地域周辺の店舗視察が一番の先取、防衛の策です。

オープンする前は、頻繁にやっていた近隣調査等を思い出しませんか。

競合店のメニューは?

サービース?

クレンリネスは?

QSCを意識したり、通行動線をしっかり見極め検討したあの時を思い出しましょう。

月に一度や二度のこういった時間を作るのも仕事の一つなのではないでしょうか。

定期的に近隣調査をしっかりと行いたいですね。

繁盛店や競合店を知るのも仕事の一つ。

良き事や反面教師に出会えますからね。

先日、顧問先の社長と地域一番店の視察に向かったところ、やはり学ぶべき事が多々ありました。

その店で驚いたのは、来店したお客様のほとんどが注文するメニューがあったこと。

なんと、「刺身三品盛り(10品ほどからお好きな3品)」が380円なんです。

このお得なメニューが「来店する大きな動機」になっていることは間違いなく、予約や空席確認の電話が鳴りっぱなしで大繁盛していました。

40席程度の店が毎日満回転も頷けます。

ただぽっと出での安売り店ではなく、開業30年以上になる老舗で、お客様の満足度を高める事に必死な事が伝わる接客(うるさくない威勢の良さやキビキビシした動き)、心地良いスタッフのざわめき、内装は古いですが汚さやチープ感を感じさせない手入れをキチンとした清潔感と居心地良さがありました。

憎いことに「シメの一品にも力を入れている居酒屋さん」なんです。

仕上げに他店舗に行かずに済む(行く気にならない)メニューが豊富なんです。

そばやラーメン、お茶漬けなど180円程度の設定で食事メニューも豊富なため、この店一軒で完結しちゃいます。

それなりに客単も稼ぎながらバリャーも満足。

さらに感動したのは、トイレに立ち、席に戻った際に温かいおしぼりが、手元に置いてあったこと。

おもてなしの気遣いがうれしいですね。

目指すべき事柄が満載ですよね、負けられません。

「やってやるぞと一声叫べ!」

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