コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2015年3月10日

Vol.44 他店視察で得る経営のヒント

今年も早いもので、年が明けてもう3月なのですね。

まだまだ、寒かったり、突然暑くて上衣がじゃまなんて事もあって混乱してしまいますね。

体調管理には気をつけましょうね。

先日、顧問先の社長と新店舗出店の為の現地市場調査に出かけた時の事です。

立地は、地方都市によくあるビジネス街と住宅街の混在した中々の好立地です。

競合店舗も多く激戦が予想される事間違いなしで、気合いを入れ近隣店舗の視察を開始しました。

まず初めに、マグロが売りの店舗に入店しました。

威勢の良い接客を期待しましたが、「いらっしゃいませ」の声もなく、放置状態(駄目な店の典型)にさせられ、やっと席に案内されて、お店一押しのマグロの盛り合わせを注文しました。

暫くして、刺し盛と二種類のお醤油が運ばれてきました。

一目見た限りでは中トロと赤身の区別はわかったものの、その他の部位は解りません。

また、提供された二種の醤油の説明もなしです。

お店側からすれば、自慢のマグロを美味しく食べてもらいたいはずで、二種のお醤油を出しているはずなのに、説明がなければ、醤油の違いが何なのか、どちらの醤油がどれに合うのか、せっかくのおそらくこだわりであろう醤油の提供なのに、台無しですよね。

お代りの酒を一合、注文すると「一合で良いのですか?
と不満顔(面倒なのかい)。

おまけにBGMは、マイウェイや映画音楽、誰の為なの?

マグロ居酒屋でしょう。

止めは、スタッフはパントリーで終始スマホに夢中でした。

評判だと聞きつけた店なのになにも参考にならず退散しました。

気を取り直して、二件目は黒豚の有名店に入店。

今度は攻撃的な押し売り接客で心地悪く、結局、サクッと飲んで退散しました。

極端な例ですが、まだまだあるのですね、酷い商売をしている人達が。

今回は、調査を元に反面教師として役立たせる事ができました。

客として他店を訪問することで、普段は気づかなかったことに気づかされたり、思わぬヒントや発想が生まれるものです。

悪い面は「人の振り見て我が振り直せ」、良い事は大いに参考にして取り入れましょう。

競合する他店がこれならラッキーなんて気を抜かず、自店舗を見直し引き締めていかないと、いけないですね。

みなさんも時には近隣競合店の調査に足を運び、良くも悪くも勉強しましょうね。

その他、三軒訪問しましたが、良い店舗もありましたよ。

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