コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2014年12月9日

Vol.41 予約対応で差がつく繁忙期対策

「あー、忙しい、忙しい」と思っていたら、もう今年も残りわずかになってきました。

師走に入り、いよいよ宴会シーズン突入ですね。

年末年始の繁忙期に向けて準備は、万端ですか?

やり残しや後回しなんて事ないですよね?

これから飲食業界一番のイベントや繁忙期のワクワクするタイミングなのです。

体調を万全に整え、繁盛期を乗り切りましょう。

今回は新年会・歓送迎会にも使える予約時の電話の対応についてお話したいと思います。

予約の電話受付時に、基本項目の「いつ・何名で・料理は・連絡先は」とお伺いしただけで、電話を切っていませんか?

電話をかけてくださったお客様は、すでに来店してくれたお客様と同じなのですよ。

たくさんの店の中から皆さんのお店を選んでくれたのです。

せっかく皆さんのお店を選んでくれたのですから、お電話でのやり取りで情報を聞き出し、個々に対応したおもてなしをしましょう。

予約時によくみられるのは、お客様の情報収集不足です。

例えば、予約人数が2名様ならカップルか、男性同士か、女性同士か?

少人数グループなら、会社関係、接待、ママ会、女子会なのか、大人数グループなら同じ会社の関係、また、取引先も交えての会社関係、サークルなどいろいろとありますよね。

内容も接待、忘年会、新年会、歓迎会、子供の学校の父兄会、誕生日会など様々ですね。

いずれの業態に関わらず、繁忙期は予約での配席に気を使います。

情報不足ではお客様に満足して頂くのは難しいですね。

極端な例ですが、騒がしくなるグループのすぐ隣が接待のお客様だったり、女子会の隣が男性2人なんて、できるだけ避けたいですね。

予約時の情報収集により、宴会や会食の主旨が判れば、店側からのサプライズや心配りも積極的にできるでしょう。

予約時に宴会や会食の主旨を聞かれるということは、それだけ、店側のきちんと迎えようとするウエルカム姿勢が伝わるのもの。

聞かれて何でそんなことを聞くんだと怒るお客様はいないはずです。

予約時にお名前を伺うにしても、大人数の場合は、会社名、部署、お名前とできれば携帯番号だけでなく、会社の電話番号等をお伺いしておくだけでも、安易なキャンセルは減るものです。

さらに注意点として、早期予約や大人数の直前キャンセル、大幅な人数変更を未然に予防する為に、幹事さんに一度訪問頂いての打ち合わせをお勧めします。

顔を会わせた者同士、変更等は小まめに伝えてくれますし、ドタキャンなんてまずなくなりますよ。

予約電話も、営業活動の始まりです。

チャンスを最大限つかんでいきましょう。

今年一年、善き締めくくりで終わり、そして清々しい気持ちで2015年の新年を迎えましょう。

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