コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2014年10月7日

Vol.39 全員が宴会コンシェルジュに!

朝晩はすっかり肌寒くなりましたね。

○○の秋とはよく言ったもので、私はもちろん、食欲の秋。栗ご飯やさんま、梨、柿…と、毎日、秋を感じております。

そんな中、先日2015年度のおせちのカタログが届きました。

えっ?おせち?早いでしょと一瞬思いましたが、今年もあと3ヶ月しかないのですね。

飲食店に関わる皆さんにとって、そうです、年間でもっとも繁忙期となる忘年会シーズンはすぐそこまできています。

年末商戦はすでに始まっています。

まだまだ先だと油断せずに「忘年会・新年会」に向けた準備をスタートさせましょう。

今回は、早期準備&営業活動が忘年会・新年会のお客様獲得に繋がるお話をしたいと思います。

もう既に案内ポップ作成をして、店内に掲示しているというお店は少ないのではないかと思います。

皆さんのお店は如何でしょうか?

まだ、メニュー選定中やこれから取りかかるといった感じではないでしょうか。

ポップ作成やメニュー選定も大事ではありますが、お客様に対しての営業活動もこの時期から始めましょう。

早期予約を頂けるチャンスです。

昨年の幹事様へご案内する。

郵送やメール等でのご案内の際、値引き等のクーポンを付けるのはよいと思いますが、もうワンランク上の提案営業が大事です。

例えば、昨年の宴会で魚料理よりお肉料理の方が喜ばれていたようなら、「今年は特別に○○様のご宴会ではグランド宴会メニューとは別のオリジナルコースをご用意いたしますので、ご相談ください」と特別感をつけるのです。

また、ビンゴゲームなどを持ち込まれたお客様には、「今年は当店がご用意します」等も良いですね。

昨年の幹事様が今年も幹事をやるとは限りません。

昨年の幹事様から、今年の幹事様に引き継いでもらえる様にお客様に特別感や付加価値をつけるのが大事です。

よく見かけられる宴会案内は、8品3000円や蟹サービス等のハードの部分を推した案内が多いですが、他の店がやっているのと同じようなことをしても差別化はできません。

例えば、ママ会の忘年会の案内でしたら、当日にお子様が風邪を引いて来られないとか、当日参加できるようになったとかで人数調整が難しいのがママ会ですので、「当日人数変更承ります」と他店がやっていないサービスを付けるのも差別化になりますね。

まずは店長が昨年までの忘年会を振り返り、次回の提案につながるヒントをきめ細かく探して設定していく事で他の店と差別化をしていきましょう。

それを徹底することで、ハードの部分でお客様にアピールするだけではなく、ソフトの部分をもっと強調して、予約獲得につなげましょう。

全スタッフが宴会コンシェルジュを目指しましょう。

昨年の幹事様だけではなく、今年ご利用いただいた女子会やグループ客に対しても、そのお客様に合ったご案内をしてみてください。

きっと、雪だるまの様に年々お客様が増えていくでしょう。

繁忙期に向けて忙しくなりますが、丁寧なお店づくりをしていきましょうね。

毎年毎年、考えてはいるがなかなかできないという声が聞こえてきそうですが、今年こそは宴会獲得に向けて、きちんとした戦略・計画をたてて実行していきましょう。

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