2014年4月15日
Vol.33 お客様への“気”でサービス向上
四月に入り、春爛漫の季節になりました。
日本で一番良い時期ですね。
心も身体もこの一時の春を満喫したいものです。
四月といえば新天地で新たなSTARTを切る方も多いと思います。
あなたのお店にも沢山の新規のお客様がご来店されていますね。
そこで、今回は「すみません」について考えたいと思います。
「すみません」って何??と思った方もいるでしょう。
店内で、「すみません」と呼ぶ声が聞こえるということは、そうそう、気づいてほしい、来てほしいという、お客様の声が聞こえるということですから、それは言うまでもなく、サービスが行き届いていないということになりますね。
先日、指導で訪問したお店の店内では、お客様から店内スタッフへ「すみませ~ん」の連呼の声が響いていました。
奥のテーブルからやパントリー近くのテーブルのお客様までもが、スタッフを呼んでいます。
オーダーをとって欲しい様子や下げものをして欲しい様子です。
忙しくてスタッフの手が回らないのかと見渡してみると、スタッフの数が足りていない訳でもありません。
スタッフの行動を見ているとある共通点が見えてきました。
お客様に対して「気がない」のです。
お客様から呼ばれる前に察知してお伺いする「気」や、お客様にして差し上げなければいけない「気」、あるいは、先読みしたほうが喜ばれるだろうという「気」等のお客様への「気」がないのです。
明らかに下げてほしいとテーブルの端にまとめて空いている皿があるのにも気づかず、料理提供を終えて戻ろうとしていると「すみませ~ん」とお客様に呼び止められ「これ、下げてもらえますか?」と言われてしまっています。
お料理を運んだ際に、「気」があればドリンクの進み具合を見て、少ないようであればおすすめしたり、空いているお皿も下げられるでしょう。
パントリーに戻る際も周りのお客様の状況を「気」を持って見ていれば、オーダーをとって欲しい様だなと気づき、手が塞がっている場合は一言「すぐにお伺いします」等のお声をかけていれば「すみません」と言われる事もなく、お客様も安心して待って頂けるのです。
特に男性のお客様は「すみません」と言わず、ずっとスタッフが気づくのを待っている方もいたりしますね。
大声で呼ぶ、こちらが客なのになんで「すみません」と言わなくてはいけないのかと思っているのかもしれません。
「すみませ~ん」や呼び鈴が鳴り響いている店内は、多くのお客様が居心地が悪く、印象も良くないのです。
新規のお客様が多くみられるこの時期に「すみませ~ん」の声をなくし、「ありがとう」と言ってもらえる接客に変えていきましょう。
「気づき」の「気」、「気配り」の「気」で、店の印象、サービスはガラッと変わります。
さぁー、気持ちを一転して、お店を新しくSTARTさせましょう。
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