コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2013年11月12日

Vol.28 常連客を増やす宴会術

盛り上がったハロウィンも終わり、朝夕冷え込む季節になりましたね。

あっと言う間に今年もあと二カ月となり、街の飲食店を見れば、忘・新年会の案内ポスターをあちらこちらと見かけられる様になりました。

皆さんのお店は準備万全でしょうか?

さて今回は、この忘・新年会についてお話したいと思います。

幹事様は料理や店の雰囲気、予算等を考慮して、数多くの中からお店を選びます。

予約を頂いたお店は「宴会が入った」と喜びますね。

と、思ったのはつかの間、突然、キャンセルの電話が入り、ガッカリした経験はないでしょうか? 

スタッフのシフトも食材調達も確保したのにと、お店にとっていい事はありませんね。

この様な事がないように、予約時の受け方でキャンセルを少しでも回避するようにしましょう。

まずは、予約の電話が入った時に宴会グループの情報を聞き出してみましょう。

幹事様の連絡先(携帯電話の番号)だけでなく、会社名や会社の電話番号の確認も忘れずに。
これだけでも、安易な予約やキャンセルはしづらくなるものです。

そして、トラブル防止の為にも、人数の増減の受付期限やキャンセルフィーがあれば、受付時にきちんと説明しましょう。

さらに、参加者の年齢層や男女比・参加者にお子さんはいるのか、料理への要望等々、店の確認事項を予め決めておいて、なるべく情報を収集しましょう。

予約確認の電話は、直前だけでなく、宴会プランの決定や人数変更がないかの確認も含め、複数回、入れるのがよいでしょう。

幹事様とより密接に打ち合わせをする事により、幹事様との信頼という繋がりもできてキャンセルを防げるうえ、「お・も・て・な・し」のワンランク上の接客もできるはずです。

さぁー、幹事様との打ち合わせもバッチリで宴会当日です。

幹事様や宴会客の中には、初めて来店する方もいらっしゃいます。

この機会に新規のお客様には、是非2回目の来店を促す働きかけをしましょう。

皆さんのお店もご苦労されている新規客の集客です。

クーポンの付いたビラを配ったり、インターネット等の広告費をかけても、その努力も虚しい結果になってしまったりと大変ですね。

宴会のお客様はこのような努力をせずに新規客が来店してくれます。

満足をして頂けるサービスを提供するのはもちろんですが、次回の期待感につながる販促も必要ですね。

例えば、広告費はかからないのでクーポンの内容を通常以上の魅力的なものにして、宴会セッティング時にお店の案内とクーポンをセットしてみるのもいいですね。

もし、宴会終了後にお店を気に入ってくれたら持って帰ってくれるはずです。

宴会時は、通常の利用時よりも不満が生じやすい、または印象に残りにくいもの。

まずは基本のサービスを徹底し、細やかなサービスをスタッフ全員、心がけましょう。

これから繁忙期に入りますが、この時期は常連客を増やすチャンスの時でもあります。

今年を良い形で終えられるよう、踏ん張って、頑張っていきましょう!!

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