2012年1月10日
その91 同じことでも裁量で最良を
「薬、く・す・り!」
(前は「薬飲んだの?忘れちゃだめよ。はいお水」と妻が渡してくれたのですが、今は凄い省略形です。忘れる私がいけないのですが・・・。)
暮れから正月はウチで過ごすことが多くなるので、奥の神の小言を聞くのも多くなります。
石田は痛風と言う持病を抱えてしまったため、食後に薬を飲みます。
自然と外食が多いため、飲食店でも食後チョクチョク薬を飲むため、お水をお願いするのですが、そこには様々な対応が・・・。
『同じことでも裁量で最良を』
マニュアルがあるお店とマニュアルがないお店、どちらにしても一定のレベルを超えてからは個人の裁量になってくるのは間違いありません。
石田が薬のためにお水を頼むと「はい、かしこまりました」と言って氷が入った水を持ってくる方、手元の薬を見て「氷は入れない方がよろしいですか?」と聞いてくれる方、「お薬でしたら白湯(さゆ)にしてお持ちしましょう」や更にその言葉に「お急ぎでなければ」とまでつけてくださる方、中には薬を出し始めたのに気づいて何も言わないのにお水を持ってきてくださる方。
たったひとつのお客様の行為からいくつもの対応が考えられるわけです。
もちろん、ピーク時や要員不足などの条件はどこのお店でもあるわけで、理想のサービスがいつでもできるなどと言うのはあり得ないということも否定はできません。
しかし、全てのお客様に最良のサービスをし続けることを本気になって真剣に話し合い、スタッフ各員が目指し続ければ、素晴らしい気遣いに出合うお客様が増えるのは間違いのないところです。
最近、「絆」という言葉がキーワードのように各分野から聞こえてきますが、まさに我々飲食店もお客様との絆を深めていけるように、更に何ができるかを考えなくてはいけない時代に入ったのかもしれません。
“き”きめ細やかなサービス、“ず”ずれることないサービスコンセプト、“な”無くなると困ると思われる本物の商品。
お店の事を突きつめて突き詰めて考える時間をもつのも必要かもしれませんね。
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