コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2012年10月9日

Vol.15 看板が変えた店の雰囲気と売上

やっとウダルような暑さから開放されて、秋の気配が感じられる今日この頃。

読書の秋・スポーツの秋・そして、食欲の秋到来です。

“秋の味覚フェア”“秋一番”“豊作の秋”などをうたってお客様の胃袋をがっちりつかみましょう~。

さて、今回は看板についてお話したいと思います。

ある店のサイン看板でヒットがありました。

串焼き、串揚げのお店です。

以前は「串揚げ一本90円~」と掲げていたのですが、サイン変更により「串揚げ一本30円~」と変更してみたところ・・・。

「一本30円」に引かれてか、来店数がぐんと伸び、前年比で110%~130%と推移し、好調が続いています。

さらに、商品は一本のボリュームを少々小ぶりにし、それぞれの価格をおさえ、メニュー構成を一本30円の野菜が数種から60円、90円、120円~と品数を豊富に揃えることにより、「安さ感」をメニュー全体からも感じられるように工夫したところ、一人当たりの串の注文数が増え、アルコールの注文も増えて客単価もアップしました。

すると、相乗効果なのでしょう、店内作業の姿もスタッフが所狭しと、きびきび動くようになっているのです。

注文が増えているからか、以前とはまったく店の空気感が違い、活気あふれる雰囲気に激変しています。

手間暇をちょっとかけるだけで、サイン変更しただけで、来店客数も店の雰囲気も改善されたのです。

一度取りつけてしますと、なかなか見直すこともない看板ですが、サイン看板1つの変更で、来店動機促進となる良い例ではないでしょうか?

街中で見かける看板も馴れ切って景色の様に感じられてしまっているサインもちょっとした工夫次第で、お客様に劇的にアピールできるのです。

今一度皆さんも自店のサイン看板を見直してはいかがでしょうか。

お客様目線を意識して見るのが最初のヒントになりますよ。

これからの繁忙期です。新規のお客様を取り込んでいくタイミングですから、チャンスを逃さないよう頑張りましょう!!

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