コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2012年3月13日

Vol.8 八大用語で接客力を磨くポイント

「お待たせいたしました」という接客用語が八大用語にあります。

どうしてもこの言葉を使う場面が多いのが飲食店だからです。

ところが飲食店の大切なキーワードとして《お待たせしない》という項目があります。

もちろんお客様が快適に過ごせるよう、待つイライラを多くの場面で起こさない様に気を配るということもありますが、ランチタイムなど、ウェイテングが出る時間帯などに料理の提供が遅かったり、バッシングが遅かったりするとお客様はイライラ、席への案内も遅くなりますから、結果的に客数への影響が出てしまうのです。

ステーションの活用やバッシング用具の見直しで一分、一秒の短縮が出来るはずですね。

スピードも重要なサービスの一環で、経営的に客数アップ、売上アップの重要なファクターとも言えるのです。

これを機会に、今一度、回転率アップに繋がるスピードアップの工夫を考えてみてはいかがでしょうか。

大手ハンバーガーチェーンではカウンター対面接客の一組一秒短縮によって1日、全国で売り上げが数億円も違うそうです。

私たちもトライしてみましょう。

更に八大用語の一つである、「ありがとうございます」。

この大事な接客用語の前の動作に気をつけてみませんか。

かれこれ10数年以上前に大手コンビニエンス発信で、金銭授受のマニュアルにあった釣り銭を渡す際にお客様の手を触れながら、感謝の心を込めて、お釣をお返しする応対が広まりました。

「手を触れるのはちょっと?」や「触られたくないよ」など賛否両論がありましたが、最近のレジ担当者の行動の中には目に余る事が見受けられます。

まず顔を見ない、もちろん目も合わせない、《アイコンタクト》は絆を創るホントに大切な行動です。

目を見て挨拶を続ければ、挨拶を返すお客様が必ず現れてきます。

言葉を交わす発展まで進めばとても強力なリピーターになるのは間違いありません。

また、会計時、お札の向きもバラバラなんてざらで、最も酷いのは手のひらに釣り銭を投げるような動作をする従業員まで居るのですがこれらは論外でしょう。

潔癖症や衛生面を意識するのであれば、キャッシュトレーをきちんと使うなど、やり方はありますよね。

お見送りの笑顔の「ありがとうございました」もなんだか霞んでしまうような行動がないか見直してみましょう。

あなたのお店は大丈夫ですか?

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