2011年9月13日
Vol.87 消化のよい食事
先日、友達が、近年話題のファスティングをしていました。
ファスティングとは、もともと断食という意味ですが、もちろんここでは、修行のような厳しいものではなく、生野菜ジュースなどでビタミン、ミネラルを取りながら、半日~3日断食して、ダイエットやデトックスをする「酵素断食」という意味です。
ファスティングの詳しい話は、またの機会として、その友達に会ったのが、ファスティングを終えた次の日。
居酒屋で会った、開口1番、“昨日まで断食してたんだけどさ。消化のよいものって何食べたらいいの?やっぱりビール飲んじゃダメかな?”
居酒屋で、そんなこと聞くなよ…。
断食の次の日に約束するなよ…。
と思いながら、適当によさそうなものを選んで食べたのですが。
確かに、大人になると、断食に限らず病み上がりでも、家で、お粥を食べてばかりいるという訳にもいきません。
外食をしなくてはいけなかったり、付き合いもあったり。
ということで、今回は、消化のよい食事。
● 消化のよいものとは?
消化のよい食事とは、つまりは、胃での停滞時間が短くてすむ食事のことです。
ですから、普通のごはんよりは、お粥など、やわらかく煮込んであるものの方が、消化がよいわけです。
パンも、フランスパンよりも柔らかいパン、食パンそのままよりも、軽くトーストしてある方が消化がよくなります。
炭水化物は、消化がよいものが多いので、まずは、炭水化物からとるようにしますが、何日も消化のよい食事を続けなくていけない場合、それだけでは、栄養がとれません。
消化のよい、良質なたんぱく質を取るには、卵や乳製品、大豆製品がおすすめです。
卵は、半熟卵が最も消化がよいようです。
牛乳は温めます。
大豆も、枝豆や煮豆のようにそのものではなく、豆腐など加工しているものをとるようにします。
肉は、脂肪の少ない鶏のささみや、牛や豚のヒレ肉を選びます。
野菜は、あくが少なく、食物繊維があまり多くないものを選びます。
どの食材も、生は、避けるようにし、きざんだり、おろしたり、やわらかく煮込んであるものがいいでしょう。
揚げたり、油で炒めてあるものよりは、蒸したり、グリルで焼いてあるものを選びましょう。
● 逆に避けたほうがいいものは?
消化するのに、胃に負担をかけるもの、胃の粘膜を刺激するもの。
肉の脂身(ハムなどの加工品も脂肪が多く含まれているのでダメです)、イカ、タコなど甲殻類、貝類、煮込んでも繊維が壊れにくい繊維質な野菜類(ごぼうやきのこなど)は、避けましょう。
また、辛いものや、すっぱいものもあまりよくありません。
あとは、もちろんカフェイン、アルコールも(笑)。
甘すぎるもの、しょっぱすぎるものもダメです。薄味にしましょう。
ちなみに、食べ物ではありませんが、喫煙も、胃に負担をかけるそうです。
● 子供のときに、風邪を引いたときに食べたもの。
子供の頃、風邪をひくと、作ってもらった食事は、まずは、お粥。
しかも、白粥。付け合せは、梅干とカツオ節のみ。
次にでてくるのが、薄味のうどん。
これも、かけの状態。
何も具はなし。
少しよくなってきて、やっと、具が入ったおじや(雑炊)や、具入りのうどん。
そして、忘れてならないももの缶詰。
今考えてみると、非常に理にあった食事だったんですね。
ももの缶詰も、風邪のときにしか食べさせてもらえない、私にとっては贅沢品だったのですが、もものシロップがのどにいいだけではなく、果物の缶詰は消化がいいそうです。
こう書いていると、消化のよい食事は、意外に幅がありそうで、しかし、実際に、外食しようと思うとなかなかない、というのが現状です。
先日も、消化のよさそうな食事を、選んではいましたが、ほんとに消化がいいのか?といった感じで。
まぁ、温めれば少しはいいんじゃないかと、焼酎のお湯割を飲んでいたところで、もうダメだとは思いますが(笑)。
消化のよい食事をとらなくてはならないけれども、外食をしなくてはいけなかったり、付き合いがある社会人のみなさま、がんばってください。
ちなみに、ヨーグルトは、消化はよいですが、下痢気味のときには、更に悪化させることがありますので、避けるように、病気などのために消化がよい食事を取るときには、上記にあてはまらないこともありますので、お医者様によく相談してくださいね。
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします