コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2007年4月11日

その34 異物混入

先日驚きのニュースが新聞に載りましたね。JR新小岩駅のJR飲食チェーンそば店でメニューアイテムにカレーがありますが、その仕込み中のカレールーの中に「ねずみの死骸」が入っていたという話です。

店は気がつくまでに18人のお客様にお出ししたというのですが、 [ねずみカレー]を食べた方はホントお気の毒というしか有りません。

今の時代、企業の隠匿体質が表面化した場合の社会的制裁は計り知れないものがあります。

社員従業員は家族と同じなんだと言う感覚で甘えているととんでもないことが雪印や不二家問題で証明されていますね。

そこのところを解かっていてと言う訳ではないのでしょうが、勿論お客様のお体が大事だとの考えで公表に踏み切ったのは大したモノです。

ただ、【・・・・・00時~00時までにカレーを召し上がったお客様は御代をお返ししますのでお申し出下さい】と言われても、当事者のお客様の気分としては思い出したくも無いというところでしょうね。

異物混入

私たち飲食店の仕事で商品に異物が混入するということは在って当り前のことと言っていいくらい頻繁に起こっていることです。

私も現場で働いていたころ多くの事例に出合いました。

レストランではハンバーグの中からバンドエイドが出てきたり、ピザの中にホッチキスの針、サラダからガラスのかけら、お客様がアイスコーヒーを全部飲み干した後の氷にへばり付くようにゴキブリなどなど、髪の毛などかわいいものです。

ただどの事例も普段から、起こり得ることだと考え、予防できることがほとんどです。

バンドエイド(傷テープ)や指輪などを手につけたまま仕込み作業をすることを禁止したり、作業台の上で事務的なことをしないようにルールを常に守るようチェックする、冬から夏に変る時期には製氷機の中の氷は全部一度捨てるとか、また調理に携わる人は帽子をかぶることをを徹底するなど、やるべき衛生上の常識を行うことででかなり事故を減らすことができるのです。

最初にあげた【ねずみカレー】事件もオペレーションがキチンとマニュアル化されていてそれを守る意識がしっかり教育されていれば起こらなかったでしょうね。

実は事件のチェーン店はJRの主要駅にあるので私もたびたび利用してました(カレーセットも食べてますよ)が事件以来どうも敬遠してしまいます。

しょうがないですよね。管理不十分の報いだということです。

石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』

“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。

井上奈々子の『食の豆々知識』

飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。

飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします