コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2007年3月14日

その33 盛況

今年は暖かいと会う人毎に聞きますが、まさにそのとおりで先日午後時間が空いたので国立新美術館にできたレストラン「ポールポキューズ」にランチでも食べに行こうとオフィスからぶらりと六本木に向かったのでしたが、途中青山墓地に通りがかったら桜が6分咲きでしたでビックリしました。

今年は花見が早くなるんでしょうね。

少なからず飲食店にも影響が出そうですね。歓送迎会が花見でやられたらまいっちゃいますねえ。

盛況

ただそれよりビックリしたのはポールちゃんです。なんとオバ様オネエ様のヤマやま山なのでした。

200席はあるお店ですから行列はできにくいはずですが150人くらいは並んでいましたね。

「勘弁してくれよ・・・」思わず小さくつぶやきました。

いくら時間ができたと言っても並ぶほど時間はありません。その場をおとなしく去っていくしかありませんでした。

それにしても凄い、そろそろ静かになっているかなと平日に行ったのに当分行列はなくなりそうにない雰囲気です。

なんでこんなに盛況なのでしょう。

まあブランド志向が健在というのは確かでしょう。

遠い国からわざわざ評判のシェフがやってきて店を開いたというだけでマスコミは周辺の街も含めて取り上げる、その風景を連日流すものだから頭に焼きついたその風景の場所に自分もいるというステータス的な満足感を得るためにそこの場所をめざしてやってくる、という図式でしょうか。

最近、神楽坂や東京タワーの周辺が以前より騒がしくなったというのも同じで、テレビドラマの影響ですね。

考えてみればNHKの大河ドラマの舞台になった場所は観光客が大増加するのは昔からあることですから、人間の心理は変わらないものなのですね。脳が変わらないということなのかな。

私たち専門家は勿体つけて「環境ロケーションもご馳走のうち、それを付加価値というのです」などと言ったりしますが。

そうそこで問題はここに出てきたような付加価値を〔自分で作り出せるのか?〕ということですよね。

実は自分で作り出している例は多いんですよ。
 
テレビの製作会社や雑誌の編集者の方々は忙しいし、人数もそんなにいるわけではないのです。

ですからいいネタが持ち込まれれば使いたいというのは人情です。

結果売り込みが功を奏するというケースはとても多いのです。

現に私がお付き合いしている顧問店の社長の中には自分が広報になって売り込みをしている方もいますが、何度もTVに取り上げられています。

いつのまにか「この街にあの店あり」と言われるようになった店の中には自分の努力でイメージを創りあげ育て上げた努力が報われているケースもあるのです。

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