2004年4月27日
その1 繁盛店には、テーマ・コンセプトがある
飲食店を起業創業として開業しようとする方々、そしていま飲食店を経営している皆さん、タイヘンな時代になったものですね。ここのところ逆風ばかりが聞こえてきています。O-157、BSE、鳥インフルエンザ、果てはSARSに飲酒取締りまで、我々をとりまく環境は決していいとはいえない状況です。では新規開店や新業態に新たに取り組むことはやめた方が賢明なのでしょうか。
いやいやそうではありませんね。こんな時でも行列を作っている店はありますし、店内がお客様の笑顔で溢れている羨ましい店はあるものです。私の顧問店でも珍しくありません。こんな厳しい時代でも十分繁盛する店たちがいるものなのです。ではどうしてこれらの店は他の店を尻目に繁盛しているのでしょうか。そうです、検証してみると必ず理由がみつかるものなのです。
このコラムでは、毎回その事をわかり易く、役に立つように解説していこうと考えています。時々覗いてみて下さいね。
● 繁盛店には、テーマ・コンセプトがある。
テーマ・コンセプトとはそんなにゴタイソウなものではありません。つまり【我が店の特徴は‘これ’であるという表現:主張】ができているかどうかということなのです。「ウチの店の特徴はこう考えているし、それはありますよ」というけれど、その表現がまったくできていない店のいかに多くあることか、ナゼできていないのでしょうか。それは飲食店という総合体をキチンと分割してコンセプト表現をしていないからです。
飲食店のコンセプト表現は4つに分けて考えていかなくてはなりません。次の4つです。内外装を含む店づくり・売り物である商品・サービス(接客含む)そしてプライスです。この4つが全体コンセプトにそって充分に訴えかけていれば、お客様はその店を〔いい店〕と言ってくれるのです。もちろんオオモトの全体テーマ・コンセプトがしっかりしていなければ、お話になりません。
次回はこの全体テーマ・コンセプトとその表現の方法である4つをひとつづつどのように考えていけばよいのかをお話しましょう。
つづく
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
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