コラム

たかさきたけしの『社長から見る“黒字社員、赤字社員”』

2017年4月11日

Vol.11 経営者としての覚悟と成長

4月になりましたね。

4月と言えば、入社式や入学式、入園式など新しいスタートが始まる月ですね。

各企業でも新入社員が入社し、社内に新たな風が吹き込む季節でもあります。

年度初めということもあり、会社の方針や目標、方向性を社員と共有し、一致団結するために機会としている経営者もいらっしゃることでしょう。

会社の方針や目標を明確化して、社員全員に伝えることは、参画意識を高めるとともに組織の中での役割の再認識にもつながります。

企業の年度に関係なく、新たな気持ちでスタートを切れるこの時期。

社員のモチベーションを高めるとともに、チャレンジ精神を尊重する風土の醸成を目指していきましょう。

新年度を迎え、私が数少ない書籍の中から手にしたのは、皆さんもよくご存じの松下幸之助氏の本でした。

私も【赤字社長ではなく黒字社長になるべく】読み返した松下幸之助氏の言葉を少し紹介させてください。

「会社が発展するのは、社員が燃え上がるような思いで仕事に取り組むから。

情熱をもってやる気を出すからだ。

それは何故か。

それは経営者がやる気を起させるような態度をとるから。

部下に励ましを与え、部下に誇りを与え、部下に感動を与え、部下に感謝するから・・・」

「自分の会社は天下の人、天下の物、天下の金、天下の人達が喜び、求める物を作る会社である公のものであること、天下の仕事をしている誇りこそ大切」

「経営者から信頼されているという実感は自分たちの会社という意識を育て、社員全員が、経営について、仕事について強い意識を持ち、熱意ある努力をするようにさせる」

「会社が発展した理由・自分が凡人であったこと・人材に恵まれたこと・方針を明確に提示したこと・理想を掲げたこと・時代にかなった事業をしたこと・派閥を作らなかったこと・ガラス張りの経営を行ったこと・全員経営を展開したこと・事業を公の仕事ととらえたこと」

読み返してみると、会社が発展するのもしないのも、結局のところ、社長の責任なのだと改めて思います。

「会社は社長の器を越えられない」とつくづく実感しています。

経営者になって早数年。

仕事や出会いを通じこれまでたくさんの気付きと学びを得る機会を得ることができました。

松下幸之助氏の会社経営の価値観、概念に改めてふれ、自分自身はどうなのか、学びで終わっていないかと自問自答しています。

これから先、どうあるべきか、どうすべきか…。

過去の延長線で突き進めるほど世の中は甘くはありません。

経営者の質が問われる時代。

経営者として、志、覚悟、器、成果、責任、経営センス等などが、常に問われているような気がします。

評価は、外部ばかりではありません。

社員からも日々、試されていますね。

この会社は明確なビジョンを持っているか、業績は、自分の仕事は評価されているか、会社は社員を大切にしているのか、このままこの会社にいてよいか…。

優秀な黒字社員ほど、どんどん転職していってしまうのが当たり前な時代。

離職を防ぐには、経営者も常に進化成長しなくてはならないと感じています。

「私は絶対に負けない。めげない、ひるまない」と心に誓いながら、経営者として社長として、悩みながらもがきながら、ありたい姿、なりたい明確な理想を目指します。

「大事な人を守る為」

「大事な何かを守る為」

「大事な人と共に人生を生きるため」

それではまた。

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