コラム

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2006年7月10日

モチベーション(2)

今回はスタッフにやる気を失くさせるケーススタディ3のお話をしてまいります。
 店長として、リーダーとして、トレーナーとしてなど、スタッフを一人でも管理、監督、教育するような立場に立ったとき、そのスタッフと良いコミュニケーションを取り、やる気を引き出しながら共に仕事をしなければならない義務が生じますが、時には、彼らのやる気を削いでしまっている人たちを見かけます。彼らの中にはなぜスタッフのやる気が低いのか分からなかったり、場合によっては彼らスタッフのせいにしたりしている人も少なくありません。しかし多くの場合、これらは管理、監督すべき者に原因があります。それでは彼らのどういう点に原因があってスタッフのやる気が削がれているのでしょうか。

 スタッフのやる気をなくさせる行動ケーススディ3
 1)えこひいきをする 
 2)言行の不一致 
 3)言動に一貫性がない 

 うちのスタッフはどうもやる気がない、覇気がないと嘆く方の中には上記のことについて思い当たる点はないでしょうか?また、ご自分がトレーニーや研修生だった頃に自分のトレーナーや上司をみて、自分自身やる気が失われた経験はないでしょうか?

1) については、自分は不当に、または不利益に扱われているということからなかなかやる気にはなりません。また、えこひいきをされているスタッフ自身もなんだか嫌な気持ちで仕事をしていることも少なくありません。

2) は自分たちに指示や命令をしたことについて、その人自身ができていない、または全くしないという状態を指します。自分のレベル以上にはスタッフも成長しないということを肝に銘じなければいけませんし、人を管理、監督、教育しなければならない立場だからこそ自分自身の行動や仕事の出来映えに妥協してはいけません。こういう行動を犯してしまう人たちの中には自分がワーカー時代には非常にテキパキと出来映えの高い仕事をしていたという場合も多いのですが、管理監督するようになってからは指示命令さえしていればいいと勘違いしている場合も少なくありません。確かに指示命令は重要ですが、率先、垂範しながら上手に指示命令を出すように心がけなければいけません。

3)もよくある落とし穴であり、昨日言っていたことと今日言っていることが違うという場合や、人によって言うことが違うというケースです。これではスタッフは戸惑うばかりか、場合によっては何をしたらいいのか分からない状態で仕事をしなければなりません。それらが続けば当然不信感につながるのは必至です。リーダーや店長になるとやらなければならない仕事も当然増えてきますし、自分自身の上司(店長や経営者等)から指示や命令を受けることも多々あるので、そういった際に、「一貫性」について深く考え、言動を決めていったり、時に方針の変更などがどうしても生じてしまった際には、スタッフには、「なぜ、変わるのか」を納得のいくように分かりやすく説明する気遣いも非常に大切になってきます。

 いかがでしたでしょうか。特に、2)や3)の項目は気づかないうちに犯してしまうことも多いので気をつけていきたいものです。やる気を出させる前に、やる気を削いではいないのかを今一度チェックしてみることも必要なのではないでしょうか。

次回からはトレーニングについてのノウハウについてお話していこうと思います。

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