コラム

たかさきたけしの『社長から見る“黒字社員、赤字社員”』

2016年7月12日

Vol.03 会議の進め方(1)

7月に入り、「熱中症」の話題も耳にするようになりました。

いよいよ夏本番ですね。

海開き、山開き、七夕、お祭り、全国各地で楽しみもいっぱいです。

夏の集客、夏季限定メニュー、イベント、模様替え等、がんばっていきましょう。

【会議の進め方】

私の会社では月に1度、LC(リーダーカンファレンス)、いわゆる管理職会議を行っています。

参加者はリーダー、マネージャーの数名です。

ここしばらく、その会議の内容に、私の不満が溜まりに溜まって爆発してしまいました。

なぜ、不満が溜まったのかというと…。

それは、方向性がわからない、意見が出てこない、結論のない話が続く…。

そうです、いつまでも決まらない、時間を浪費するだけのダラダラ会議になっていたからです。

まず、事前準備が不十分、具体性に欠ける、数字目標を示さない、問題提示がない、情報共有もされていない等など、よって解決がない、残存課題が一向に片付かない「無駄な会議」になっているのに、それに出席することが仕事だと思い込んでいるのです。

そんな時、石田義昭先生が近くでお仕事と聞き、無理を言って会議を覗いて頂きました。

会議参加者が全員20代女性ということもあるのか、先生は普段とは違い紳士的でやさしく(笑)、「会議の内容は現場の仕事など中身についてわかりかねるので、会議について少しだけ参考に」とご教示くださいました。

「まず会議を行う上でのポイントです」と配布された資料には、

・各自きちんと読み、問題点、わからない事を明白にすること

・有意義な会議は参加者は最少人数で

・提案、発表等がある際は情報共有により参加者に根回しを

・前もって時間は区切るように(会議も経費がかかっています)

・決定を行う際は、多数決にせず全会一致、一致しない事は行わない

そして、経営についての基本である、お金、人、モノ(材料)、この3つの大事(最近は“情報”もプラスのよう)について語っていただきました。

この3つは誰のものでもなく、公のものである。

そのため、社会の人々を喜ばせる仕事をするのが基本である。

誇りと使命感を持ち、一生懸命働き、自分を磨いていただきたい。

経営は、3つNG(私利私欲、社長の為、自身の生活の為)で考えてはいけないと話は続きました。

最後に働くうえで大事な技術を3つ挙げられました。

1. テクニカルスキル(技術能力)

新人等を指導する場合、指導する側が圧倒的な技術を見せつけること事も必要で、それにより敬意を持つ人も現れる。

よって、人に負けない技術を身につけることも大切。

更にその技術が数字的な裏付けで示されれば素晴らしい。

(○○が1時間に××できるというような)。

2. ヒューマンスキル(対人能力)

人の話を良く聞くことこと。

良く聞くことで原因がわかってくる。

原因がわかれば、解決策を話し合うことができる。

リーダーとは解決策に向かって人を導く役目の人。

人の言葉に耳を傾け、共に考えられる人として求められているのがリーダーと考えよう。

人はなかなか性格を変えられないが、人格は変えられる。リーダーになるべき人は人格作りが必要。

特に自分の弱点欠点を直していく努力をしよう。

3. コンセプチュアルスキル(問題発見解決能力)

人がやっていることに、もっとこうすればと現状を変える提案ができる。

たくさんの“気づき”があること。今日のような会議に現状における問題点を持ってくること。

「それぞれが3つのスキルを向上させてください」との先生の言葉でしたが、とても参加者は勉強になったようです。

今月、このコラムが掲載される頃、会議が行われています。

どう変わるかとても期待しています。

それではまた。

石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』

“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。

井上奈々子の『食の豆々知識』

飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。

飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします