コラム

旨いサービス!ウマイ接客!

2005年9月7日

「出来映え」の重要性(3)

今回は出来映えを徹底させるために必要なツール、「チェックリスト」について詳しく解説して参ります。 まずチェックリストの例を示してみます。

客席係
出来映え お客様との接点では笑顔でキビキビと感じ良く、全てのサービスにおいてお客様のタイミングでお待たせすることなく行うことができる。また、テーブルの片付けやステーションの正しい状態も常に行うことができ、常に維持できる。
項目アイドルタイムピークタイム
s/c店長s/c店長
接客8大用語を理解しており、明るく発声している。
立つ姿勢、歩く姿勢は良い。(背筋、手、顔)
店舗オープン業務が正しくできる。
出勤時、客席、ステーションの営業準備状態を確認でき改善できる。
本日の品切れ商品、おすすめ品等を確実に確認している。
商品知識が豊富でお客様に商品説明とおすすめができる。
お客様の表情、しぐさに常に気を配り、お客様が呼んでいるようならばこちらから気付くことができる。
動線に無駄がなく、少ない往復で正しくサービス、作業を行っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

このチェックリストのチェック方式としては、○×もしくは5段階評価などが考えられますが、5段階評価の方がより詳細なチェックが行えます。

5:いつも確実に実行できる
4:ほぼ確実に実行できる
3:できる時とできない時がある
2:ほとんど実行できない
1:全く実行できてない

このようにチェックすると今後の課題もより明確になりますし、昇給や昇格の際の公平で有力なツールとしても使えます。
また、例にあげたポジションやオペレーションについてのことだけでなく、ルールの遵守やモラルについてまた、出勤率、出勤状況、クレンリネスについてなどにもチェックするとより明確な指針になります。

チェックリストは、まず、各人がチェックしてから、店長など上長がチェックし、その後フィードバックして、自身の評価と上長の評価のズレを理解する機会を持ちます。フィードバックする際は手渡すだけでなく、ミーティングを交えて行い、できている項目については評価し、できていない項目についてはどうやったらできるのかを話し合う機会を持ちましょう。また、今後の目標を立てるのにも役立つので、各人のやる気をアップさせることにもなるのです。
なお、チェックリストの項目は、必要に応じて各スタッフの意見やアイデアを聞きながら常に練り直していくことも大切です。常にブラッシュアップし、そしてそれを全スタッフに徹底していくことで自店のアイデンティティもより強力になりお客様にとっての価値になっていきます。

石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』

“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。

井上奈々子の『食の豆々知識』

飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。

飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします