コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2022年2月7日

Vol.124 新しい生活様式と飲食店

こんにちは。

立春を過ぎても厳しい寒さが続いていますね。

そろそろ春の足音も近づいてくる頃ですが、まだまだ春の気配は感じられません。

今年は特に寒さが身にしみますね…。

いよいよ西から花粉シーズンもスタートします。

感染対策とともに花粉に敏感な方は早めな対策を。

大変ですが十分な対策を行って、この季節を何とか乗り切りましょう。

前年末には「何とかお客様が戻ってきました。

ここから巻き返せるといいと思います」。

こんなご報告がいくつも来ていたのですが、あっという間に新株であるオミクロンが席巻し、多くの都道府県で〈まん延防止等重点措置〉が実施されています。

東京では感染者が1日2万人を超え(2日現在)、私の周辺でも濃厚接触者になったり、感染を心配して、PCR検査を受けたという方の話を聞くようになりました。

私としても気が気ではなく、不要不急な友人との会食などは一切、行なわなくなりました。

「オミクロンは風邪ですよ、騒ぎすぎです。

ほとんど重症化や死ぬことはわけだから」などという方も多くいらっしゃいますが、そうは言っても、できれば感染したくないわけで、風邪だと言っている方々もマスクは外しませんし、手指消毒は欠かしませんね。

感染したり、濃厚接触者になれば、仕事ができなくなってしまうわけですから、なおさらです。

一般的な職業人であれば、ほとんどの人がその心配で、会食等の集まりは極力控えるでしょうし、会社組織も業務が止まる恐怖から、できるだけ〈リモート〉体制を敷いたり、〈会食禁止令〉を発出することは当然のことです。

1月の中盤過ぎから、各地の店からの報告は「お客様がバッタリ来なくなりました。

お手上げです」というものに変わりました。

まん延防止に、「ああ、またか」「時短はやむを得ないが、苦しい」とため息をついている飲食店も多いでしょうが、外部要因によって起こっているピンチに間違いないのですから、これを悲嘆して落ち込んでは〈取り越し苦労〉でしかありません。

絶望ではなく未来の明るさは見えるのです。

時間がかかっているだけですから〈対症療法〉と〈新スタイル〉を考えましょう。

街を視察していて、新しい取り組みを行っているな、頑張っているなと感じられる事例をいくつも見かけました。

ラーメン専門店では主食のラーメンを自動販売機で販売する店がいくつも現れています。

冷凍の商品ですが、持ち帰ってお店の味がそのままでいただけるという触れ込みで24時間販売しています。

「店が販売機に負けちゃった日もありますよ」とのこと。

表参道のカフェ&ダイニング「ザ ストリングス」では、自宅や出かけ先で楽しめる、見た目にも華やかな豪華三段重『お花見三段重』(4,800円)が新登場。

桜の開花に合わせ、3月4月に販売します。

改装された、新店ができたなと思って覗いたら〈無人の餃子専門店〉〈無人のカフェオレ店〉だったのには驚きました。

北京オリンピックのメディアセンター内のレストランがほとんどロボットで運営されているのが報道で流れていますが、近いうちに日本でも登場するでしょう。

フードテックの時代です。

テイクアウトやデリバリーの進化を〈対症療法〉として考え、フードテックを〈新スタイル〉として模索するのが今の我々のあり方ではないでしょうか。

ホント、たいへんですが何とか耐えましょう。

お客様の笑顔を創りましょう。

ではまた。

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