コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2018年3月13日

Vol.77 任せる力で店を活性化

春一番が吹きましたね。

台風並みの強風にはビックリしました。

春一番は寒暖差が激しくなることを告げる風、昼と夜の気温差が激しい時期です。

季節の変わり目は、体調管理に特に注意しましょう。

「人手不足だし、良い人材なんて、なかなか見つからないですよ。

それに、人手不足が続くと、すでに働いているスタッフが穴埋めをすることになり、一人あたりの仕事量が増えるため、仕事への不満が募って辞めてしまう人もいます。

悪循環に陥らないよう、結局、自分が無理しています。」

ある店の店長がため息交じりに漏らした話ですが、人手不足が深刻ななか、うちも同じだという、店長、経営者も多いのではないでしょうか。

スタッフの負担を減らす以外にも、仕事の飲み込みが遅いスタッフや気が回らないスタッフなどがいると、仕事を依頼してミスされるのが心配、自分でやった方が早い、などの理由で仕事を振らない店長、マネージャーを時々、見かけます。

部下に仕事を振るということは簡単なことではありません。

スタッフの状況などお構えなしに「ムチャ振り」して反感を買って嫌われるマネージャーもいますからね。

ですが、部下に仕事を任せないのでは、いつまでたっても人は育ちません。

店長、マネージャーの仕事は「人を動かすこと」。

一人で仕事を抱え込むことほど、効率の悪いことはありませんし、店長、マネージャーだけが頑張っても限界がありますね。

「部下にきちんと仕事を任せ、育てる」

簡単ではありませんが、自分の右腕、二番手をつくるつもりで取り組みましょう。

店長補佐(二番手)として任されることが多くなると、責任ある仕事が増えることで、やりがいを感じるスタッフも出てくるでしょう。

任せる際に信頼関係も深まり、コミュニケーションが活性化すれば組織力が上がります。

店全体の活性化にもつながりますね。

二番手は、社員でなくても、アルバイト・パートさんでも、優秀で責任感のある方なら、十分候補となりますね。

ベテランさんに新人教育担当として、責任を任せることもできますし、教えることで成長することも期待できます。

人手不足解消のためには、労働環境を改善するすることが重要ですが、スタッフを育て、店舗運営をスムーズにすることも、スタッフの定着に繋がります。

体制やスキルアップの仕組みなどの見直しも行い、効率の良い店づくりを目指しましょう。

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