コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2016年5月9日

その143 叱るは愛情とテクニックで

人生「まさかの坂」があるとはよく言われますが、熊本で予期せぬ出来事といっていい大きな災害が起きてしまいました。

被災された方は本当にお気の毒です。

FBAでもできる限りの寄り添いを考え、実行してまいります。

「いつになっても問題が起きつづけるのはなんでですかね?

皆さんそうですか?」

「はっきり言って皆さん同じです、何があったんですか?」

経営も何が起きるか悩みは尽きぬ毎日でしょうね。

先日も顧問店で・・・。

【叱るは愛情とテクニックで】

「先生もうびっくりですよ。

入店して5か月の子の話なんですが、なかなか手が早くて期待していたんです。

ですが、仕事が少々雑なんで、いつ言おうか迷いながら数か月、つい先日、仕事中に叱ったんですが、そしたら、翌日から来なくなっちゃったんですよ。」

「え、それから連絡ないの?」

「いえいえ、心配だったので、こちらから携帯やラインで連絡したんですが、何も返事もないので自宅に連絡しました。

そうしたら、親が言うにはもう違う仕事を探してるというのです。

この仕事は自分に合わないと言ってるらしいのです。

厳しすぎるって。」

「え、そんなに怒ったの?」

「いえいえ、言いたいことは山ほどありましたが、じっと堪えていたんです。

でも、もうここはだめだと思って初めて叱ったんですよ。

そしたら・・・。

やっぱり“ゆとり”はだめなんですかねえ。」

どんな叱り方をしたのかは細かくここで語りませんが、聞いていた石田も唖然とする話です。

叱られていた最中の本人は、素直に聞き、うなずき、納得していたというのです。

最後には“すいませんでした”と期待を持たせる反省する態度だったというのです。

もちろん社長も“がんばれよ”とフォローも入れているのです。

愛のある叱り方のように私は感じました。

ただ、時代が変われば人も変わるもの。

“ゆとり世代”については世間でいろいろ言われているように難しいのでしょう。

愛が“叱り方”というテクニックを間違うと伝わらないのです。

同じようなことを各地で聞いておりますのでいくつか叱り方を記しておきましょう。

① “やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ”

連合艦隊司令長官 山本五十六の言葉ですね。

仕事を目で見せていますか?

きちんと仕事を教えてますか?

研修的に仕事をさせていますか?

ことある毎に褒めていますか?

② 三度目に叱るな、一度目に叱れ

仕事中にミスが見つかった場合、その場でリアルタイムに修正を行うということです。

我慢して三度目に叱ると相手は「前にもあったのに、この人は今までずーとボクを我慢しつづけて切れて叱っている、これからも普段我慢しながら僕を見るのか?怖い」となるのです。

③ 叱るには順序がある

見守り・指摘・暗示・指導・注意・叱り

それぞれT・P・O(時・場所・場合)によりテクニックを磨かないと身につかないことでもありますが、加えて世代を考えるというファクターがあるのです。

まあ、相手は人間、十人十色と言われるのですから、決まった方程式はないわけで①~③ですべてを丸く収めることだとは言いませんが参考にしてみてください。

ではまた。

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