コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2016年9月13日

Vol.62 隙を作らない!営業中の気の緩み対策

ようやく連日の暑さから解放され、朝夕と過ごしやすくなってきました。

ほっと一息といったところですね。

ついこの前までの挨拶は、「今日も暑いねぇ~」だったのに、待った無しで、もう次の季節メニューや年末に向けての宴会対策等の販促に動き始めないといけない時期ですね。

うっかりして、販促の内容がまとまらず、出遅れたために競合店に宴会を取り込まれたなんてことにならないよう、準備万端で後半戦に挑みましょう。

今回は、こちらも‘ほっと一息’する現場での時間、よく見かける出来事に眼をむけました。

飲食店では、ランチタイムやピーク時のその後、必ず気が抜ける、一息つく瞬間がありますね。

気の緩んだ、そんな時こそ、実は要注意なんです。

忙しさも一息つくと、つい気が抜けるのか、スタッフ同士の私語が始まったり、客席に注意力が散漫になり、お客様の呼び声に気がつかず、何度も呼ばれたりしているのを見かけたことはありませんか。

自分都合の動きに夢中で、客席に集中力がきれてしまって、ほったらかしにしているスタッフをみかけることがよくあります。

ホール担当に限らず、調理スタッフも一段落から後片付けに夢中で、調理オペレーションが崩れ、オーダー提供のスピードが極端に遅くなってしまったり、盛りつけがいい加減になったりといったケースもみられます。

すべて気の緩みが原因です。

これらは全部、店都合。

スタッフの気のゆるみやシフトの組み方での不都合から出てくる問題点ですね。

営業時間帯なのに、店都合、ましてや自分都合なんて、あってはならないことでしょう。

店長、スタッフは、日々の自分たちの動きがどう見られているか、お客様目線で客観的に見つめる一時も必要です。

知らず知らずのうちに、こんなことをしていた、本人は気づかないうちにサービスがおざなりになっていた、オペレーションが崩れていた、なんてことに気づかされるはずです。

最後のお見送りまで気を抜かず、行き届いたサービスを提供する姿勢を忘れない。

一息つくのはそれからでしょう。

月に一度や二度は、各々が「個」を見つめ直し、ミーティングなどを通じて、現状の取組や店の課題を見つめ直す時間を作りましょう。

それにはまず、基本である5Sを徹底し、クレンリネス、競合店のサービス等、総合的にQSCを意識することです。

前進なくして進歩なし。

一つ一つ取り組み、解決していきましょう。

時の過ぎるのは早いですが、まだまだ時間はあります。

やれる時こそ、チャンスでしょう。

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