コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2016年7月12日

Vol.60 調理品質を守る厨房機器のメンテナンス

連日暑いなか、お疲れ様です。

今年も後半戦に突入、夏シーズンに入ってきましたね。

夏シーズン対策は、万全ですか?

エアコンの空調や冷蔵庫、冷凍庫の正常運転の点検、特にビールサーバーのメンテンスなど、要チェックです。

さて、今回は、店舗の内装、厨房設備等の経年劣化について話したいと思います。

そうなんです、店舗設備も気がつかないうちにどんどん年を重ね老朽化が進んでいます。

今回はこれを機会に、再点検に目を向けるきっかけにしてください。

指導店で起きた一例ですが、店内テーブル席のイスの不備によって、お客様のスラックスを破損させてしまったトラブルがありました。

座面のクッションの端から釘(ピン)がむき出しになってしまっていたため、スラックスに引っ掛かり、破けてしまったのです。

日常の清掃時に気がつくべき事なのですが、意識の向く方向にしか、なかなか目が行き届かなく、抜けてしまうのですね。

皆さんの店舗も開業時から数年、もしくは数十年経って劣化している内装箇所はありませんか?

テーブル・イスに限らず、通路や扉、化粧室等、お客様に関わる場面、空間は様々ですので、定期点検の重要性を考えてみましょう。

特に小さなお子様が来店されるお店は最重要ですね。

お子様は予想外の動きや行動にでますから、テーブル下や扉付近等、要チェック、店舗の不備で起こる出来事でお客様に迷惑をかける、怪我をさせてしまうなんてならぬよう、事故やケガの予防をしっかりしておくことが大切です。

そして、最近、料理の仕上がりに何だか納得が行かないと思っている、オーナーさん、店長さん。

調理スタッフに任せっきりなっていて、厨房設備の清掃やメンテナンスの不備による不具合の為に、火加減の不足で調理に手間がかかったり、焼きムラができる、本来の仕上がりにならないなど、思い当たることはありませんか?

ついついヒューマンエラーや技術能力不足に目が行ってしまいがちですが、厨房設備でも老朽化でエラーを起こすものです。

厨房設備や機器、空調設備の定期的な点検・整備、洗浄を行うことにより、運転・作動をスムーズにさせ、突発的な不具合の発生は減らせます。

エアコン分解洗浄、厨房機器のコンデンサ洗浄、排気ファン・ダクト洗浄、排水管・グリストラップ清掃、受水槽・ポンプ清掃、看板点検・清掃、防災設備定期点検などの清掃・洗浄・点検整備なども予防メンテナンスとして必須の項目ですね。

ぜひ、年間・シーズン・月間・週間別にメンテナンススケジュールを立てて管理することをお勧めします。

人間も定期的に健康診断を受けることが大切ですが、店舗も同じ、定期点検が必要ですね。

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