コラム

KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』

2016年2月8日

Vol.55 チェックリストの活用度見直し

年も明けて、早1ヶ月以上が過ぎてしまいましたね。

年頭に立てた目標は順調に進んでいますか?

目標設定の目的は、行動を起こすこと。

目標は立てたものの、1ヶ月以上が経過しても思い通りに進んでいないならば、このタイミングで見直してみましょう。

極端な目標設定を立ててしまうと達成どころか、着手もできないままなんてこともありますね。

具体的な行動に落とし込むことができるような目標に立て直してみましょう。

典型的なマネジメントサイクルの1つである、デミング博士が提唱した「PDCAサイクル」では、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を繰り返すことによって、業務の効率や生産の品質が向上するとされています。

このサイクル(プラン・ドゥ・チェック・アクション)を継続して運用していくことが、日常業務をより効率的・効果的に、そして定着化させることにつながります。

PDCAサイクルは、一巡して終わりではなく、再びプランに戻り、ドゥ・チェック・アクションを何度も繰り返すことが重要になるのだとか。

例えば、 皆さんのお店も日常の業務の確認では、チェックリストなどを活用していることでしょうが、機能は十分でしょうか?

チェックリストがあるだけで、安心してはいませんか?

チェックリストの目的は、効率かつ簡易にもれなくチェックできるものですが、現場できちんと活用されていなければ、ただの表にすぎません。

チェックリストひとつ取ってみても、チェックが不十分だと、スタッフによっては、リストの項目の内容を充分に理解していない、ただサインだけして済ましているなんてこともあるかもしれません。

人の受け取り方は十人十色。

説明不足だとスタッフそれぞれの勝手な理解でチェックが行われていたなんてこともめずらしくありません。

チェック項目「入口ファザードの確認」が、パッと眺めて、はい、確認しましたで終わりといった笑えないことも。

入口ファザードの確認といえば、通常、入口付近の清掃はできているか、看板照明は、時間帯 (ランチタイムやディナータイム) の掲示板物は、所定の場所の看板設置は等など様々チェックすることがありますが、眺めるだけでは何のチェックにもなっていませんね。

どこまで徹底されているかチェックを行い、徹底されていないようなら、改善されるよう、ミーティングや朝礼等で意思統一を図る。

チェックリスト自体を改善する。

実行する。

また、チェックする。

また、改善する。

この繰り返しが、店の効率かつ品質を上げ、ミスを防ぐことにつながるのでしょう。

今回は繰り返しの重要性についてお話しましたが、日々忘れる事無く、ドゥ・チェック・アクションの必要性を噛みしめて取り組み進めるよう、年頭スタートの第一チェックとしました。

始めよければ終わりよしでいきましょう。

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