2013年3月5日
その105 店は緊急の対応を考えておく事
先日、日本酒造組合中央会主催の「泡盛・焼酎利き酒セミナー」で、フードスタジアム 編集長の佐藤こうぞう氏とコラボ講演をしてまいりました。
ジャーナリストの佐藤氏の話は確かに情報量が豊富で勉強になりました。
その後はご想像のとおり、一緒に呑み歩いて午前様という次第です。
話が進むうちに、「飲食店の繁盛店ツアー」の話になり、FBAの仲間たちと随分そんな企画をやっていないことに気がつきました。
今年はやってみましょうかね。
翌朝、「昨日もつい付き合っちゃって飲んじゃって、まいった、まいった」と妻に言うと、
「飲み過ぎよ。あなた最近痩せたんじゃない?」と言うではありませんか。
「おお~酒飲むと痩せるんじゃないか、酒ダイエットの本でも書くか」
「何言ってるの、糖尿か、ガンだったらどうするの!?新しく保険入ってね、先に」
「え・・・、まさかぁ・・・」
まさかと言った石田ですが、まさかの坂はいろんな場面であるんですよね。
『店は緊急の対応を考えておく事』
「あ、先生!後ろ!」
視察店舗で顧問先の社長と打ち合わせ中に、急にその社長が声を上げました。
直後にドーンと音がして振り返ったところ、カウンターの影から投げ出された足が見えます。
カウンターに座っていた客がそのまま倒れたようですが、店のヒトは気がついておらず、動きがありません。
他の客は唖然と見ています。
石田も一瞬躊躇しましたが、すぐに男性のもとに駆け寄ったところ、スーツ姿の男性が大の字になって倒れています。
「だいじょうぶですか?」
最初は反応がなかったのですが、2~3度声をかけると気がついたようで「なんだ、何があった?あんた誰?」と助けられているのに上目線です。
「あなた、倒れたんですよ。頭を打っているかもしれないから動かないで」
「ちっ、大丈夫だよ。俺は大動脈瘤の手術をして治ったばかりの男だ」
余計ヤバイじゃないかと思いつつ、「何、言ってるの?動かないで」と制していると、事態を察した同僚の方が離れたテーブルから駆けつけてきました。
状況を説明しているところに店の人間がやってきました。
アルバイトのようです。
「どうしましょう?」とオロオロするだけで、何もできません。
「救急車を呼んでください」と言うと、「あ、呼びます。○○さん手術したばかりなもので」と同僚の方が携帯で119にかけましたが、場所の説明ができません。
アルバイトに訪ねましたがよくわかりません。
するとみかねた他のお客さんが代わりに説明してくれました。
(おいおい、店長は何やってんだ!?)
すると、救急車がくる直前に店長が現れて「大丈夫ですか?」と。
(大丈夫じゃねえよ)
広い店でも早い時間では人は最小人員でシフトを組むのも、調理準備がギリギリであったのだろうこともわからないではないですが、あまりにも緊急事態に対する対応が不備ですね。
一部の顧問店にはお話しましたが、昨年暮れ、石田が出会ったカラオケボックスの火事の時も従業員は全員先に逃げて、私を筆頭に客同士で助け合いながら逃げて助かったという腹立たしい事件もありました(一瞬死ぬかと・・・)。
まさかの坂はあるんですね。
自分の店は充分に用心していても、もらい火もあるんです。
拍子木はいつも心に打ち続けたいですね。
ご用心、ご用心。
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