コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2005年5月23日

その11 QSCのC

 QSCのCはクリンリネス、清掃、衛生面全般について言いますが、売れている店は、まずクリンリネスの管理はしっかりしているものです。

 このことをいうと「でも汚い店が意外と美味しかったりして、繁盛しているというのもありますよね」などと、味に気を使うために他がおろそかになっているのは仕方ないとあたかも汚い店がイコール旨い店のような言い方をする方もいますが、そんな時私は「店がキレイなら、もっと繁盛してますよ」と答えます。
 
 クリンリネスは「食」というヒト(お客様)の口に食べ物を入れる我々飲食店にとって基本中の基本です。これをおろそかにする店は信用できません。信用されない店は流行らないのは当然です。
私が飲食店の経営者様とお付き合いを始める最初に手をつける内容はやはりこのクリンリネスです。
この時3つのポイントを申し上げてチェックします。

 1つ目は「shine(シャイン)」-光るべきものは常に光らせておく-ということです。
厨房内の冷蔵庫や調理台を含めたステンレス部等はピカピカでなくてはなりませんしホール側においてもショーケースやパントリー内機材などに常に注意を払うようでなくてはいけません。

 そして2つ目が「dry(ドライ)」です。
衛生面から考えてもいつも乾いた状態を保つというのは重要なことです。
店全体について、水滴を含め、料理汁等が残存することがないように気を使わなければなりません。

 3つ目が「Orderly(オーダリー)」整理整頓です。
単純に整理整頓が大事なのは誰もが分ることですが、サービス業を志した以上、プロの整理整頓でなくては意味がありません。

 棚にある酒ビールは元より、冷蔵ショーケースのビール瓶、ジュース瓶など、すべてラベルの正面が整然と並んでいたり、どのテーブルのセッティングも調味料の位置、向きまで同じになっているなど、お客様がいちいちチェックなどするわけはない事を整理整頓することで「なんだかキチンとしている店」のフィーリングを作るのです。

 3つのキーポイントでもう一度お店を見直してみてください。
 お店の「生活習慣病」はこのクリンリネスの軽視から始まることが多いようですから気をつけてくださいね。

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