2005年6月24日
その12 QSCのCその2
先月オープンした顧問店に伺ったときに、つくづく思ったのですが、お店というの はいくら図面上で打ち合わせても思いどおりにいかないことが残りますね。
ですからアフターフォローのしっかりした内装業者さんを選ぶのが大切です。
修正に協力的で手入れについてしっかり教えてくれる業者さんに出会うのはその後のストレスが随分違うものです。
3つ目が「Orderly(オーダリー)」整理整頓です。
今回のテーマであるクリンリネスも店の手入れが解っているだけでやりやすさに差 が出るものです。
クリンリネスを高いレベルで実践するために重要なことはやはりスタッフに意識付 けがしっかりされていることです。
前回考え方として【シャイン:ドライ:オーダリー】を解説しましたが、それを行 動にしていく時の合言葉は「拭く:掃く:拾う」です。
暇ができたらフク、ハク、ヒロウと念仏のように彼らスタッフに言いつづけてください。
あるお店で本当にあった話ですが、床にゴミが落ちているのを全く無視して跨いだ スタッフに店長が「ゴミが落ちているのに気がついたら拾わなきゃだめじゃないか」 と注意したところ「え、そんなこと聞いていませんでした」という答えが返ってき たそうです。
まさに現代はマニュアルが必要な時代だということを実感する話です。
お客様に全てマニュアルで感動を与えられるとは思いませんが、最低限の常識レベ ルを維持するためにはやはり必要でしょうね。
私がある企業から依頼された清掃マニュアル虎の巻の序章をご紹介しておきます。
序章「感じの良いお店は常に清潔である」
どんなお客様でも心地よさを感じることができる、それが‘‘清潔感=クレンリネス‘‘の重要なところです。
つまりクレンリネスは清掃した状態や結果から感じるスカッとした心地よい清潔感を表現し、人間の感覚、感情に訴えるものなのです。
清掃はお客様に不快を与えず、満足させることが最終的な目的であるという認識をしっかりと持って作業を行うことが大事です。
また外観や店内:化粧室などでお客様の目に入りやすいポイントを設定して、磨き上げることはお客様の印象を大変良くします。
またお客様の不快に思うであろうポイントを検出し、点検、取り除くようにすることも清掃方法としては充分良い方法といえるでしょう。
清掃は、通常開店前と閉店後に集中して行うことが多いのですが、お客様から離れた箇所でご迷惑にならない作業はむしろ見せることによって、清掃に注意している店という好印象を与える効果も期待できます。
また、調理場の清掃は私たち飲食業を営むものとして、当然の事ですがお客様の安全を第一に考え、絶対に手を抜かない覚悟が必要です。
「おいしい料理は、清潔で使いやすい厨房から」を常に心がけることが商売の繁盛につながっていることを忘れないことです。
厨房の清掃を楽にするには普段の手入れが大切です。
どんなに忙しくとも計画どおり実行して、少しでも調理中に汚さないようにと習慣付けましょう。
「清潔で安心」は大切なお店の土
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