コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2017年1月10日

その151 経営者として自分の未来を見据えながら過去を検証すること

正月であったり、誕生日であったり、ヒトは節目節目に何かを思うもののようです。

石田ももちろんその中の一人です。

「今年はきっとドカンといいことがあるぞ!

これまで良い行いを重ねてきたし、オレがいい人間だからな。

ガハハハ。」

「はぁ~?

ホント性格、変わらないわね。

その性格が変わったらいいことあるかも。

元気でわかりやすいといい人だと思ってるでしょ。

単純バ・カは運頼み(笑)」

「・・・。」

とまあ、こんな感じで今年も始まりましたが、真面目に考えるとまた自分の持ち時間が少し減ったと思うのです。

終わりがあることを知っている唯一の生き物である人間として、残った持ち時間を意識して生き方を考えるのも節目には必要ですね。

経営者として皆様は何を想って今年をお迎えでしょうか。

【経営者として自分の未来を見据えながら過去を検証すること】

元ビートルズのポールマッカートニーが、「今年日本に行く」と宣言したという話を聞いてビックリしました。

昨年はローリングストーンズのミックジャガーがキューバで45万人コンサートを行ったことにも驚きましたが、二人とも七十歳をとうに超えての活動です。

多くの人間に勇気と元気を与えるに違いありません。

恐らくですが、まだまだ自分のやるべきことが完全でないという、未来の自己実現の欲求が過去の検証によってわかっているからではないでしょうか。

皆様は、10年前20年前の自分と今の自分とを比べたことがありますか?

お金という経済のことだけではありません。

前記二人は腐るほど金はあるわけですから。

墨田区に葛飾北斎の北斎美術館ができたので石田も行こうと思っていますが〈富嶽百景〉は北斎75歳の時に刊行されたものです。

その時の言葉で、「70年前、実に取るに足るものなし、73歳にしてやや・・・、故に86歳にして益々進み、90歳にして猶(なお)奥義を極め、100歳にして正に神妙ならんか・・・」と言っています。

90歳で亡くなるときにも、「もうあと10年、5年でもいいから天が命をくれれば本当の絵が描けるのに」とあがいていたようです。

私はこのことをみっともないとか、潔くないとか言う方がいたら反論したいと思います。

おそらく、彼を超えると認識できる方がいたらあきらめたかもしれない、でも自分しかまだできないと感じていたからではないかと思うからです。

経営も芸術ではないでしょうか。

皆さんが描いている絵(店)は今どんなレベルなのでしょうか、納得できるレベルにあるでしょうか。

まだまだ、やることがあるのではないでしょうか。

まだ自分を超える替りがいないと思うなら、まだまだ貴方が、未来から今と過去を検証して見つけましょう。

もっとすごい店にする術を。

今年も頑張りましょう、ではまた。

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