コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2018年6月7日

その168 お店の悪玉コレストロール対策をしよう

「なんじゃ、その妙な踊りは?」

「失礼ね、健康のための体操でしょ。

あなたも少しは運動しなさいよ。」

「オレは大丈夫、外で結構歩いてるから。」

「何言ってるのかしら、そのお腹で。

大体悪玉コレステロールが善玉より2.5倍超えると突然倒れてもおかしくないのよ。」

「オレ2.68でちょっと超えてるだけだから、平気平気。」

「あのさあ、長引いたら周りが大変なのよ。

お金も大変、少しは考えなさいよ。

まったくノー天気何だから。」

そうなんですよね、奥神様が言ってるように身体のメンテナンスは結局経済的にもプラスなんですよね。

わかってはおります。

ところで皆様、お店の悪玉コレストロール対策は・・・。

【お店の悪玉コレストロール対策をしよう】

飲食ニュースで“クリスピークリームドーナツが4期ぶりに業績回復”というものがありました。

日本に上陸して大ブームを起こし、「行列のできるドーナツ店」として9年間で64店舗まで増やした頃は大変な勢いでしたが、その後失速。

46店舗まで減らした状態で、もうダメだろうとささやかれていましたが、ここのところ復活しているのです。

一体、何を改善したのでしょうか?

復活の理由の一つには、席数を減らしたことが挙げられます。

行列ができると、お客様をこなすことが優先され、業績にも直結するので仕方ないことですが、できるだけ席数を取り回転を上げるようとお客様の視点を忘れてスピードを重視しがちになります。

実際クリスピーは宣伝戦略にたけていたため、オープン前からブームが予測できました。

トレンドに乗り当初成功したのでした。

ただ、いつも皆さんに言っていますがブームがブランドを作ることはありません。

ブランディングとはそんな簡単なことではないのです。

彼らも気がついたのでしょう。

売上業績を作っている間に蝕んでいた悪玉コレストロールの存在に。

未熟な従業員がお客様を流れ作業でこなす、詰め込み感の強い居心地の悪さを感じる店づくり等など、効率優先は、短期的には売上アップに効果があっても長期的にみれば客離れを起こします。

そこで従業員教育を見直し、店内で心地よさを感じてもらうためにテーブルをゆったりとさせ、商品開発を地道にやるようになった今、復活の兆しを見せているのはうなずけますね。

“行列のできる店”から“日本で長く愛される店”への転身。

特に席数を減らしたのは勇気ある見直しといえるでしょう。

売上アップだけが業績ではありません。

お客様満足度(CS)の向上も業績なのです。

そのうえで利益向上があるのがブランド力なのです。

また、店のメンテナンスにも悪玉対策はかかせませんね。

先月こんなことがありました。

「ウチのエアコンは古くて温度調節がうまくいかず、「寒い」「暑い」とお客様から文句を言われていたので、省エネタイプのものに変えたんです。

ついでに電球もLEDに変えました。そうしたところ、光熱費が30%も節約できたんですよ。

早くやればよかった。

引っ張りすぎだったと反省しました。

お客様も快適そうです。」

「社長~、そういうの、早くやってよ~。」

私も身体のメンテナンス早くやらなきゃダメですね。

ではまた。

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