コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2018年8月6日

その170 利益はため込むだけでは未来はない

「暑ーい、暑い。

あー暑い。

どうしてこんなに暑いんだ。」

「ホント、異常だわ。

40度を超える日があるなんて。」

「クーラー何度にしてる?

あ、28度じゃねーか!?

これ暖房だろー、暖房だ。」

「うるさいわね、役所と同じよ。

節電だし私はちょうどいいの。

あなたがいると余計暑くなるわ、離れて。」

「へっ、オレ?

オレが原因なの?

冷たい女は言うことがひどいね。」

と奥神様とケンカになってしまうような猛暑ですが皆様は対策を立てておりますか?

お店でもお客様からエアコンのことだけではなく、イロイロ言われてしまったりしていませんか?

例えば・・・。

【利益はため込むだけでは未来はない】

経営をしていて利益が出てキャッシュが残ると気持ちがいいものです。

数字を見て、ほくそ笑むのも悪くはありません。

一時の幸せ感を得られますからね。

ただそういう経営に慣れてしまうと、いざ、店が傾き出した時にその金を使うことが惜しくなって使えないものです。

というか、使い道がわからない状況になってしまっているケースがたくさんあります。

つまり、お客様ありきの現場マーケティングをしていないためにお客様が店に求めている【今】が見えていないということが起こりがちになります。

「子供の椅子はないですか?」

「椅子がガタついてるよ」

「トイレは洋式の方が嬉しいのだけど」

「お店の看板割れてますね」

「壁がずいぶんボロボロね」

「ユニホームが随分古いね」

「器がいつも欠けてるわね」

「クーラーが効いてないよ」等々、お客様の声に耳を傾けていれば、利益をお客様に還元すべきことがわかるはずです。

それをせず、キャッシュが貯まることにニヤニヤして過ごしていると、やがてお客様は足を運ばなくなってしまいます。

次から次に居心地の良い競合の店は現れるからです。

気がついた時には数字が悪くなって、その穴埋めに貯めたキャッシュを使ってしまい、どうにもならない事態となるのです。

すべての利益をお客様に還元せよと言ってるわけではありません。

従業員に対して、もちろん経営者である自分にもご褒美は必要ですが、利益の30%~ぐらいはお客様のためにと考えるのも大事なことです。

お客様を喜ばせるのための店の将来をつくる必要経費ですから。

実行している経営者の店は見事に安定しているのを私はたくさん見てきています。

ぜひ、未来のためにお考えください。

最近、設備投資した数件の経営者の話では、特に省エネエアコンは年間30%の電気代が節約できたそうです。

経営のためにも良いことですね。

ではまた。

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