コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2005年12月6日

その19 選択受注機能

最近、経営者の方々から「人が集まらない、募集費ばかりかかって困っています」というお話をよく伺うようになりました。人の手配を含めてできるだけのお手伝いはしているつもりですが、とてもすべての方に満足いただける動きはできていないのが現状です。抜本的な策はやはり《業界の地位向上》による労働力の強い流入でしょう。それには公民(調理士資格の地位向上、店舗従事者の資格制度etc.)やらねばならないことがたくさんあります。が、私達一店一店は働く人が夢を持てる店作りをしつづけるしかありませんね。なんとか今月を乗り切りましょう。

選択受注機能

お店に入ってからのお客様は、これから満たされるであろう数々の期待の中で最も当然である空腹を満たすという目的のために行動を起こすことになりますが、その動きがスムーズにできるよう店側は“選択受注機能”を持っていなくてはならないのです。


具体的にいいますと商品をしっかり表すポスター、POP、メニューなどがそれにあたります。これらのキーワードは「見やすいこと、選びやすいこと、楽しいこと」です。
最近見やすくないポスター、POPをよく見かけます。上手過ぎるのです。パソコンやそのソフトの普及、技術の向上によりお店も取り入れることが多くなったのでしょう、それはとても良いことなのですが、ヒトは面白いもので技術をマスターするとどうしてもそれを使いたくなるし、高度なものに仕上げたくなるものです。結果POPなどは、商品名の後に写真が入り、価格のバックにはイラストが入るというような、客席からは芸術品に見える模様のような存在になってしまうということが起こるのです。
選びやすくしてあげるためにメニューをカテゴリーにしっかり分けるのはあたりまえですが文字の色や大きさを変えたり、マークしたりすることで商品を強調するのはやっていないお店がまだまだありますね、必ずしも商品は平等に扱うものではないのです。


楽しくするためにイラストや写真を邪魔にならぬよう入れることはいいですが、ネーミングやキャプション、コメントを時々いじってあげると息を吹き返すメニューもありますから試してみてください。

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