2020年10月12日
その196 ゆるやかに政策に乗り、自身は極力防衛コロナ
「GoToトラベルで、ウチもどこか行きましょうよ。」
「はぁ?キミ、コロナ怖い病じゃなかった?」
「何言ってるの。
コロナでずっと我慢してきたのよ。
このままじゃ、ストレスが溜まって爆発しそうだわ。
それに、こんなにお得なんだから。」
「あのね、医療従事者の方は旅行に行っている暇なんてないのよ。
旅行なんて贅沢なことで、はしゃぐのはいかがなものですか?」
「あなたって、お金がかかるとなると、だいたい反対意見から入るわね。
自粛自粛では、経済だってまわらないでしょ。
行かないのなら、あなただけおウチでどうぞ。」
そうそう、GoToイートも始まったから、買わないと。」
「行くんだ・・・。」
まあ、世の中、コロナ疲れでストレスが溜まっていますね。
無言の電車、スーパーマーケットで怒るおじさん、マスクトラブル、経済的憔悴等など。
収束しない中、私たちはどう過ごしたらよいのか・・・。
【ゆるやかに政策に乗り、自身は極力防衛コロナ】
コロナショックで、経済が低迷するなか、オリンピック開催のプレッシャーもあり、政府は一気に経済の巻き返しに出てきました。
トラベル、イートと行われてきた「GoToキャンペーン」。
さらに、イベントや商店街も展開予定です。
専門家の感染拡大の懸念を横目に見ながら強行突破というわけです。
ところが、国民から非難はほとんど出ていません。
もう9ヶ月も真面目な活動を続けてきた国民には相当なストレスが溜まっているからです。
そんな中、観光地にある店と有名人が事を起こしました。
マスクをつけずに飲食店に入店した彼らの一部を拒否した店に対して、SNSで有名人が文句を流したところ、店がインターネット上で大バッシングを受け、多くのいたずら電話がかかってきたため、店が休業に追い込まれたというのです。
なんということでしょう。
その店の対応は、マスク未着用で来たので、「入店できない」と伝えたそうですが、「どうせ、食事の時にマスクは取るだろう」と反論され、もめたため、ほかのお客さんに迷惑がかかってしまうので、“帰れ”と厳しく伝えたところ、フェイスブックで店が特定できる形で誹謗するような投稿をされ、それを見たネットユーザーがイタズラ電話をするように。
1日100回もかかってきたそうですから、パニックになりますよね。
観光地にあるその店は感染者を出したら地域に申し訳ないという気持ちもあったでしょう。
忙しい最中に、丁寧に相手をしていられなかったのも想像できます。
店主は、きつい言葉で拒否したことは反省しているらしいのですが、後の祭りです。
不特定多数の人がいる飲食店にマスクをせずに入るなど、エチケット違反に他なりません。
店の入り口には『マスク着用のない方は入店お断り』の張り紙もしてあったのですから、ルール違反なのです。
コロナ対策の考え方の違いが生んだトラブルですね。
飲食店が、ソーシャルディスタンスを保ち、席数を減らし営業効率を悪くしてまで「安全性」への取り組みを行い営業するストレスは計り知れませんが、どうか心をとがらせることなく緩やかに取り組んでいただきたいです。
また、来店いただくお客様方には極力、感染防止対策をお考えいただき行動していただきたいものです。
ところで、GoToキャンペーンの対象店舗としての登録はしっかりやっておられるでしょうか。
各地からクーポンを使おうとしたらお店で使えなかったという利用者の声が聞こえています。
せっかくのお客様を逃してしまわないようになさってください。
私の顧問店舗では、一足早く行われたお得なクーポン券発行の地域のキャンペーンに参加したところ、驚くぐらいの大きな効果が出て、売上が前年比100%近くに戻ったそうです。
お客様はお店に行きたいのです。
ぜひ、自然体でキャンペーンに参加しましょう。
もちろん、コロナ対策を万全にしての話ですが。
いやはや、大変な飲食業界ですが負けないでくださいね。
ではまた。
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