2020年11月9日
その197 めんどうくさがらずにマインドに乗ろう
「あちゃ~、GOTOイート券、もう完売だぁ。」
紙ベースのGOTOイート券の売り出し二日目のことです。
パソコンで申請をして、シリアルナンバーをもらってコンビニに買いに行くという作業をしようと、申請サイトを開いた途端「すべて終了しました」の文字が…。
「皆、なんて早いの!?
25%のお得がそんなに欲しいのかよ。
あさましいね、金に群がる虫だね。」
「あら、あなたもその虫でしょ?
残念でした。」
「おいらは貧乏なのよ、仕方ないの。」
「そんなこと偉そうに言われても…。
あー、情けない。」
「次の販売日には、絶対、朝から挑戦するぞ。」
「・・・。」
GOTOイートに対する関心はかなり高いようですが、皆様のお店でその影響は?
【めんどうくさがらずにマインドに乗ろう】
ポイント付与でのGOTOイートは先行してスタートしていますが、かなりの効果が出始めていると顧問先から報告が入っています。
今後に期待を持たせてくれるもので、少し心をホッとさせてもらっています。
また、ここに来て紙ベースのクーポン券の売れ行きがかなり好調だということも伝わってきています。
そんな時にこんなメールが届きました。
「プレミアム率30%の<地元応援券>というのが自治体から出されていて、ざっと5km範囲内で4億位捌けたのですが、資本金5千万以下の企業でしかその券は使えないのです。
要するに小規模事業者だけ。
ウチは利用事業者に登録しておいたので、普段、来ないお客様や、はじめてのお客様が、金融機関でその券を買ったその足でランチを食べにきたりするので、店はここのところ毎日、ごった返しています。」
いやあ、この市は小規模事業者のことをよく考えたいい街ですよね。
GOTOイートとは別に、自治体によっては、地域プレミアム券なるものを配布していたりするのです。
つい先日も、三鷹市で50%もお得になる地域プレミアム券に9千人もの人が並びました。
他の地域でも、地域プレミアム券は、あっという間に売り切れです。
利用可能店舗に参加するには、「利用できる宣言」をしなければなりませんが、登録してポスターを掲示するといった若干の手間がかかるだけです。
それを面倒がってやらない方は大きな損をすると言わざるを得ません。
GOTOトラベル・GOTOイート・GOTO商店街・GOTOイベント・地域プレミアム券などのキャンペーンで頭の中が混乱しているかもしれませんが、公的機関が私たちの販売促進に費用をかけて行ってくれているのです。
乗らない手はないでしょう。
何度か言っていますが、お客様はお店に来たいのです。
是非、自然体でキャンペーンに参加しましょう。
対症療法としてデリバリーを検討した飲食店の中には、新システムに経費が掛かることや新たな人出の確保が難しいと考えて断念、ならば「ウーバーイーツ」や「出前館」などの外部業者を考えたけど、やはりその手数料の高さで諦めたといった方も多いのではないでしょうか。
そんな飲食店の方々のために、起ちあがってくれた自治体もあります。
デリバリー代行手数料無料、システム料無料、それに携わる人件費も無料ということです。
つまり、費用は自治体が持つのです。
スタッフの募集は市内に住む、収入減で困っている学生などを中心に時給1400円で行っているとのこと。
一石二鳥の良い取り組みではないですか、ありがたいことです。かなりの飲食店が登録しているようです。
自治体によって、どこまで取り組んでいるかはまちまちですが、まずは自分の自治体情報を確認してみることから始めてみましょう。
思わぬタイムリーな取り組みに出合うかもしれません。
諦めず必ず生き残りましょう。
大変な飲食業界ですが負けないでくださいね。
ではまた。
石田義昭『飲食店繁盛ダネ!』
“繁盛仕掛け人”石田義昭が飲食店開店の秘訣から売上増進の策および、日本各地の販売促進事例をわかりやすく解説、紹介します。
井上奈々子の『食の豆々知識』
飲食店における重要なメニューの考え方、作成方法、そして商品開発の極意など、繁盛につながるヒントを余すところなく紹介します。
KAZU石田の『飲食店現場の眼-小さな気づき-』
実践コンサルタントが各地を回りまさに“事件は現場で起きている”を心に目を光らせ、見つけた問題点を鋭く指摘、改善を容赦なく進言、普段の行動の様子を紹介します。
飲食店経営のあらゆる
お悩み、相談、ご質問をお受けします