2024年10月9日
その244 DX化・IT活用は飲食店の重要事項と考えよう
「最近はメールのやり取りが少なくなって、LINEが多くなったわね。
Zoomでやり取りしましょうとか、いろいろ言ってくるし、Instagramの話題やTikTokのことなんかも使いこなしているお友達もいるけど、もう、何が何だか。」
「世の中はITの時代なんだよ。
仕事じゃ、SlackやDiscordを使うし、ChatGPTみたいなAIもいくつか出てきているよ。
君の言っている事なんか普通にやらないとね。
今の時代は…」
「うざ!
ずいぶん偉そうな言い方ね!
上目線で言ってらっしゃるけど、さぞかし使いこなしていらっしゃるんでしょうね。」
「いや、それは仕事だからな、全部は完璧ではないが… 」
「へえ~~~、鼻が膨らんでる、絶対できてないわね。
あたしと同じ~~ハハハハ。」
「だから、完璧ではないと…」
まぁ、黒電話とマイコンから始まっている私ですから、ITの進歩に四苦八苦しているのは間違いありません。
でも四苦八苦しても、ついていく努力はしなければいけないと思っているのも事実です。
飲食店の経営者である皆さんはどうでしょう。
【DX化・IT活用は飲食店の重要事項と考えよう】
「人手不足はもう当たり前と考えて、ロボット化やタブレット端末導入、QRコードなどを導入することを決定したいのですけど、何から手をつけようか悩んでいます。
売上UPの計画もDX化だと感じていますが、これもなにから始めたらよいのか。」
こんな質問が増えてきています。
私はいつもこう答えます。
「なんでもやればいいというものではありませんよ。
全てを取り入れるのではなくて、まずは、ホームページや予約システムの導入ならば予算も大きくないし、パソコンに慣れるには十分ですよ。
キャッシュレス化は無理がありません。
その後、タブレット端末かQRコードシステムを導入すれば、各種の分析もおまけについてくるので、販促にもつなげられます。」
「それで、慣れてきたらInstagramやTikTok、X(Twitter)に力を入れるのもいいですね。
店の宣伝を重視するなら先に、このSNSから手を付けるのもありです。」
つまり、あれもこれもと考えていると、頭がまとまらず、結局嫌気がさして、何も進まないということになってしまうのです。
まずは、一つと考えて手を付けてみましょう。
先月、FBA繁盛店仲間2軒から、こんな報告が入りました。
「この間、TV取材があって、放送されましたが、見てくれましたか?
それから、凄い反響で、連日満員で疲れています。
こんなのいつまで続くんですかね。
いやー、贅沢な悩みでありがたいんですが。」
オワコンなどと揶揄されるテレビですが、まだまだ、影響が大きいようです。
視聴率1%で100万人と言われるテレビですから、宣伝としては最強でしょう。
ですが、覚えておいていただきたいのは、「きっかけは何でしたか?」と聞いた私に答えた二人の言葉は「SNSで評判をチェックして、ホームページで確認してきたそうで」という同じ言葉でした。
今後、ますますITの活用はDX化とともに重要になっていくに違いありません。
では、また。
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