2006年10月10日
その28 お客様目線でチェック
先日、都心の外苑前で寿司屋に入りましたが、酷い目に合いました。
時間は午後9時ちょっと前テーブルに案内され、4~5品のツマミと刺身盛そして焼酎ボトルを注文しました。
ボトルは飲みきり制だと言われましたが、呑み仲間3人なので足りないぐらいだろうなどといいながら笑って注文したのです。
料理が出て興が乗り始め、箸を置いて追加を頼もうとした時です。店員さんが近付いてきて「オーダーストップです。追加はありますか」と言うではありませんか。
「え、もう閉店なの?」「ハイ10時閉店です」3人とも大慌てです。
こりゃ追加注文なんかしてる場合じゃないな。早く飲んで食べないと店に迷惑がかかるし、なによりもったいない。会話もそこそこに箸を走らせました。
「それにしても都心でこの閉店は早過ぎないかぁ。まだ食い始めて30分もたってないぞ。ボトルも3分の1しか空いてないしなあ」
「しょうがないさ、この店の決まりなんだから」
最初の注文の時、時間を言ってくれれば、少し注文をセーブしたのにとちょっと恨みがましさを我慢しながら物わかりのいいオヤジたちです。
閉店五分前、板前のカッコウをした男がやってきて、斜に構えながら横柄な感じで
「お客さん、閉店になります」
つい私が言ってしまいました。
「うん、すぐ帰るね。でもさあ最初に時間言って欲しかったなあ。分かっていたら、ボトルは頼まなかったよ。もうちょっと親切にしてくれるといいよね」
これに対して彼はこう答えたのです。それも面倒くさそうに「はあ、でも入口に営業時間は書いてありますから」もう腹がたって腹がたって「飲みなおそう」その後ヤケのみで二日酔いしてしまいました。
確かに店頭には営業時間が書いてあったのでしょう。でもどれだけのお客様がそれも一見のお客様がそこまで注意して店に入って来るのでしょう。
書いた(表現した)自分たちは充分承知していてもお客様には気付かれていないことが多くあることが解っていない店がたくさんあるのではないかということを改めて認識した瞬間でした。
『お客様はわかっているはず』という固定観念が自店にはないか、あらゆる視点からチェックする必要は皆さんにもあるのではないでしょうか。
ちなみに入口の営業時間も気付かなかった馬鹿な私をさとしてくれたあの店には恥ずかしくてワタシは二度と行くことはありません。うぅ~。
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