コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2008年5月12日

その47 勉強と教育

いやいや、またまた発覚しちゃいましたね。

船場吉兆「もったいない事件」。

確かに昔から再利用の手段がいくつかありましたよ、パセリや菊の花のたぐい、それさえ今はやらないところがほとんどです。

それだけモラルの向上が飲食店においてなされたということでしょう。

それなのに鮎の塩焼きや刺身まで再利用とは・・・。

開いた口がふさがりませんね。

いったいどんな教育をしてきたんでしょう。

勉強と教育

勉強するのが大事だということは誰もが感じていることでしょう。

そのために日々、時間を取っている方はたくさんいらっしゃいます。

ただ、単に勉強をしてその知識がわかれば良いのでしょうか、いいえ違いますよね。

勉強の内容が、得た情報や知識が、どう生かされるべきかを考えながら実行に移していくべきなのです。

それを教えるのが教育だと言えるのではないでしょうか。

完璧な人など、そうそういるものではありません。

だからこそ、我々が立派だと思う人からでも「いや、勉強になりました」という言葉が出てくるのだと思うのです。

子供からでも同僚からでも部下から取引先からでも教育は受けています。

ですが、感じるかどうかその人次第なのが問題です。

感じない人が多いのです、勉強して偉くなったつもりで頭でっかちの困ったチャンがケッコウ存在しているのです。

だからこそ上司や親という上目線の人間が教育してあげないと本人のためになりません。

売上や原価率、FLコスト、人時生産性・・・ステップアップしていくには確かに知っておかねばならぬ数字です。

ですが、知っただけではお話になりません。

原価率が上がって上司に叱られたからといって道にはずれたことをして原価率を良くしても意味がないと教えなくてはいけません。

教える側の社長が船場吉兆では道に外れていたのですから、もうどうしょうもありません。

板長が社長に教えればとも言えるのですが、そんな気骨を持ち合わせてはいなかったのでしょう。

教育とは風土を作ることと言えるかも知れません。

勉強が大事で、得た知識や情報を正しく使う風土。

是非皆さんには教育の実践をお願いしたいものです。

どこかの国のように道徳の授業廃止、勉強優先でなんだかヘンになっている例がありますからね。

クレンリネスが大事なんだぁ~と勉強したのはいいですが、お客様の食事中に周辺近くを気合入れて掃除したのではお門違いと言われますね。

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