コラム

石田義昭の【飲食店 繁盛ダネ!】

2005年2月16日

その8 QSCのSその2

前回、サービスとその教育について触れましたが、もう少しだけ続きを進めたいと思います。
細かいマニュアルや高尚な考え方を教えることからスタッフに接しても、必ずしも良い結果を得られないことは前にも述べたとおりです。
そのなかで第一歩は教育(人材教育)でしょうと申し上げましたが、短い時間ではなかなか思うような成果は上がりません。

アルバイトは次から次に辞めてしまいますし、経営者もそのことだけに関わっているわけにはいきません。ですから最低限、連鎖で繋がっていく思想・理念がやっぱり必要なのです。
またそれがいかめしい、説教くさいものでは、P/Aにすると、うなずきながら一瞬で忘れていくのがあたりまえと考えたほうが良いでしょう。
そこでキーワードのようなもので記憶に残りやすいものを考え出すのも手だと思うのです。

前回はサービスの原則5Sを述べましたが今回は「明るい良い店4Fで!」の4Fを書き加えます。

一つ目のF ファッション

サービスを担当する方はいつも誰かに見られているスターです。自分のスタイルが美しい状態かどうか常にチェックしていなければならないのです。
美しい状態がわからないという人が現れたらマニュアルの登場です。

二つ目のF ファミリア

親しみやすさですね。お客様は皆お店の人と仲良くなりたいのです。何気ないあなたのやさしい親切な言葉や行動が嬉しいんですね。
勇気をもって一言声掛けを考えてごらん、なんてP/Aに言ってみてください。

三つ目のF フレッシュ

我々の仕事は考えてみれば同じ事を毎日繰り返す、ともすれば単純作業になりがちです。
でもそれに出会うお客様はそれぞれ違った心をもっていらっしゃいます。その心を満足させるのですから偉大なるマンネリですね。
いつも新鮮な人がサービスマンでいてほしいですね。

最後のF ファン

三つのFを仕事としてやり切るとあなたにはたくさんのファンが現れます。仕事がもっと楽しくなりますよ。
なんてスタッフに言ってあげてください。

自分をチェックするキーワードにしてもいいかもしれませんね。

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