『食の豆々知識』 Vol.68 肉食女子

草食男子の対義語として、昨年の流行語大賞にもノミネートされた「肉食女子」。

一般的には、恋愛に関して積極的な女性を指すのですが、ひとりでもホルモン屋に行ける女性という意味の“ホルモンヌ”なんて言葉もあるらしく、どうも、性格だけでなく、リアル(食べ物)でも“肉食です”という人も増えているようです。

そういえば、昨年12月3日、南大沢に、“リアル肉食系”が喜ぶテーマパークが誕生しました。

日本初肉のテーマパーク「肉のミートレア」です。

とんかつパフェの「清まる」や、宮崎県の東国原知事がPRしたことにより、全国でもその名が知られるようになった肉巻きおにぎりの「元祖にくまき本舗」など、様々な“肉”を自慢とする店舗が全国から集まっています。

肉料理の専門店ばかりが集まる施設なので、男性客が中心かと思えば、さすがにそこは、テーマパーク、家族連れやカップルなど幅広い世代のお客様がいらしているそうで、女性だけのグループも少なくないそうです。

マクドナルドでも、現在、1/4ポンドのビーフパティを主役にした、本場アメリカンテイストの4つの新しい本格ビーフバーガー、“Big America”キャンペーンが1月15日より開始されています。

第1弾の“テキサスバーガー”は予想を上回る売上で、資材の在庫が間に合わず、数量限定で販売するなど、反響も大きく、現在第2弾の“ニューヨークバーガー”も好評な滑り出しだとか。

これらも、1/4ポンドのビーフ(約100g)がはさまった、600kcalもあるボリュームたっぷりのバーガーですが、老若男女をターゲットとしていて、実際、購入される女性も多いようです。

成人の女性の1日の適正摂取カロリーは、年代、生活環境によって異なりますが、一般的に2000kcalといわれています。

1食約600kcalが目安ですね。

Big Americaのバーガー1つで、もうアウト。

ポテトもコーラも買えません。

必要なたんぱく質の量は、約1g/体重kg、つまり、50kgの女性では、50gということ。

1食20gとれません。

しかしながら、実際の日本の成人女性の肉の消費量は約70~80gだとか。

ということは、1日でBig Americaのバーガーは食べられません(笑)。

食べる日と抑える日があったり、マクロビ愛好者もいれば、肉愛好者もいたり、といろいろな意味で2極化されているようです。

ちなみに、私も限定肉食で、普段はそれほど食べませんが、焼肉としゃぶしゃぶに関しては、家族で1番食べたりします(笑)。

ホルモンがブームになっているのを知って、“私もホルモン好き~”とカミングアウトする女性も少なくなく、今年は、肉食女性のカミングアウトをねらって、肉料理を開発するのもいいかもしれませんね。

ただし、ホルモンヌは、ホルモンのコラーゲンを目的で女性が食べるようになったからであり、女性をターゲットとする理由、話題性や、美白などをお忘れなく。