『食の豆々知識』 Vol.85 アイスビール

暑い、ですね…。

うちは、まだ、エアコンをつけずに、過ごしています(旦那とエアコンの使用について、ちょっと言い合いになったため。かなり意固地になっている私…)。

まぁ、あまり昼間はうちにいないので、何とかなっていますが。

さすがに、扇風機は2台回しています。

でも、なんで、こんな汗をかきながら、夕飯の支度をしなくてはいけないんだろうと、ちょっと間違ってる気もしてきました(笑)。

そんな節電の夏、メーカーも飲食店もさまざまなサービスやメニューを提案されていますね。

そして、なんと、キリンビールからは、氷を入れて飲むビールというものが発売されるそうです(宣伝じゃありません 笑)。

 

● キリン アイスプラスビールってどんなもの?

キリンビールは、氷を入れて飲むビール「キリン アイスプラスビール」を7月27日に発売すると発表しました。

節電の影響で、より冷たい飲み物への需要が見込めると判断したからだそうです。

氷を入れたら、うすくなりそう…と思いますが、アイスプラスビールは、氷を入れても味や香りがうすまらないどころか、氷を入れるとコクが引き立つんだとか。

本当かどうかは、まだ飲んだことがないので、わかりません。

来月のコラムでは、感想が話せるかも(笑)。

上面発酵酵母を使用することで生まれる酵母由来の複雑な香りとカスケードホップの甘い香りが特徴で、氷を入れてもうすくならずしっかりとした香味を実現するとともに、「すっきりした甘味」と「マイルドな苦味」を絶妙なバランスで味わえるそうです(キリンビールHP談)。

キリンビールの調査によると、男性の55%がビールに氷を入れて飲んだ経験があるとか。

この新しい飲み方のスタイルが、どこまで、受け入れられ、広がるのか。

 

● 実は、アイスプラスビールはあった?

新しいスタイルのビールとして、注目を浴びていますが、実は、ビールに氷を入れる文化は、アジア諸国で普通に定着しています。

タイに旅行したときも、多くの人がビールにあたりまえのように氷を入れて飲んでいて、ちょっとびっくりした思い出があります。

中国や、マレーシア、ラオス、カンボジア、ベトナムなどでも、氷を入れて飲んでいるそうで、同じように高温多湿な日本にも、受け入れやすいのかもしれません。

また、10年?20年?ほど前に、ロックビアとして、ビールをロック(氷を入れて)で飲むということが、流行った(?)ような気がするのは、私だけでしょうか。

何だか、当時開店させた何件かのお店に、そんな飲み物をおいたような記憶が…。

でも、定着しなかったということは、あまり、受け入れられなかったということですかね…?

 

● ビールがおいしい温度とは?

ところで、ビールは、本当に冷たいほうがおいしいのでしょうか。

おいしいと感じやすい温度は、体温と25~30℃差があるものだそうです。

つまり、37℃の体温であれば、7~12℃くらいのもの。

ちなみに、ビールの種類にもよりますが、日本のビールは一般的に、5~7℃がおいしいと感じるといわれています。

夏に好まれるギンギンに凍らせたジョッキで飲むビールは、3℃くらいでしょうか。

きっと、ビールのおいしさよりも、のど越し、爽快感重視なんでしょうね。

外国のビールなどは、12~13℃くらいで飲むものが多かったりしますね。

味覚の話をすれば、塩味や苦味は、低い温度ほど強く感じ、甘味は、体温の近くで強く感じます。

アイスミルクティーなどを常温で飲むと、すごく甘く感じるのは、そのせいです。

今回のアイスプラスビール、通常よりも更に低い温度で飲むことになりますが、その辺がどうでるのか。

また、おいしさの8割は、視覚で決まると言われます。

ギンギンに凍らしたジョッキに冷たいビールを注ぐのが、おいしいそうと感じていた夏のビール、氷を浮かべたビールが、どう見られるか。

ちょっと楽しみですね。

皆様も、お店での提供も含め、いかがですか?

ちなみに、私は、細かい氷で薄まったマックのコーラが、意外に好きです。

というより炭酸が、得意ではないため、ペットボトルなどのコーラは飲めません…。

そんな私には、実は、アイスプラスビールはとってもあっているのかも…。