『食の豆々知識』 Vol.86 ゴーヤ

皆様、7月の節電はいかがでしたでしょうか。

うちは、昨年度より33%達成。

昨年が使いすぎなんでしょうか(笑)。

しかし、エアコンをほとんどつけずに、がんばりました。

20%を達成したら、区から防災グッズがもらえるというので、楽しみにしていたら、あまりにもさびしい商品で・・・。

それのためにやっていたわけではもちろんないのですが、それでもちょっとかなしいので、昨年度との差額の金額を3か月分ためて、自分にごほうびとして焼肉か?しゃぶしゃぶか?なんて考えています(笑)。

さて、この夏は、節電対策として、ゴーヤのカーテンが流行りました。

ゴーヤのカーテンとは、住宅の窓をつるや葉で覆うようにゴーヤを育てることです。

これにより、室内の温度を2~3度下げられるとか。

ゴーヤは、虫や病気に強く、初心者でも簡単に育てられると言うことで、一時、ゴーヤの苗が品薄になるほどの人気振りだったようです。

そして、その実がたくさんなっている今、ゴーヤの料理が人気です。

ということで、今回は、今更ながらゴーヤ。

 

● ゴーヤのビタミンは熱に強い?

ゴーヤには、ビタミンCがレモンの2~3倍!とビタミンCたっぷりのゴーヤですが、一般的に、ビタミンCは加熱すると壊れます。

しかし、ゴーヤのビタミンCは熱に強いといわれています。

熱に強いビタミンCなんてあるの?と、疑問が。

じゃがいもやさつまいものビタミンCも熱に強いといわれますが、正確には熱に強いのではなく、加熱してもビタミンが残りやすいということ。

これは、でんぷんの働きのおかげです。

ゴーヤには、でんぷんが含まれているため、ビタミンを加熱から守ってくれるのです。

とはいっても、じゃがいも、さつまいもほどではないので、長時間の加熱は、ビタミンを破壊します。

ちなみに、苦味を取り除くために、スライスして、塩もみや、水にさらしますが、それももちろん、ビタミンは流れ出します。

塩もみで3割、加熱で3割、ビタミンは失われるそうです。

ゴーヤを楽しむなら、塩もみせずに、強火で短時間加熱するのがおすすめ。

つまりは、苦味は苦味として、楽しみましょうということですか。

ビタミンCは、抗酸化作用があり、コラーゲンを形成し、アレルギーを抑え、脂質を代謝し、発ガン性物質を抑え、免疫力を増強し、鉄分の吸収を助け・・・。

すごい奴ですよね。

しかし、日本人は、慢性的なビタミンC不足が増えているといいます。

更に夏は、ビタミンCが不足がち。

これを機会に、ビタミンCをいっぱい摂取しましょう。

 

● 疲れていると苦くない?

それでも、ゴーヤの苦味が苦手な方も多いですよね。

 そんなゴーヤ、苦みを感じないようにすることができるんです。

人は、ストレスがかかると唾液の成分が変化し、苦味が感じにくくなります。

また、疲れているときには、無意識のうちに苦味を欲することもわかっています。

つまり、ゴーヤの苦味を感じたくなかったら、ストレスをためてから、食べること。

じゃないですね(笑)。

ビタミンCには、ストレスを跳ね返す力がありますから、ストレスを感じているときには、ゴーヤを食べると、苦味が感じず、ビタミンCも補給できると言うことですね。

他には、「カツオ節」をかける、というワザもあります。

ゴーヤの苦味とカツオ節の旨味が合わさると、舌から脳へとつながる神経の電気信号が強くなり、旨味やコクを増幅させるということが、動物実験でわかっているそうです。

沖縄は、カツオ節の消費量が、全国平均の7倍もあるとか。

いろんなゴーヤ料理にカツオ節がのっているのは、非常に理に合ったものなんですね。

 

● ゴーヤを食べると長生きするの?

ゴーヤには、ビタミン以外に、βカロチンやビタミンB1、カリウム、リン、鉄分などミネラルも豊富。

また、他にもさまざまな成分がかくれていて、健胃作用、神経覚醒作用、血管を拡張し、若返り効果もあり、血糖値を下げ、コレステロールを下げ、糖尿病を予防し、がん細胞を抑制してくれるそうです。

あまりにも多すぎて、よくわからない・・・。

沖縄は、日本一の長寿県。

100歳以上の人の人口の占める割合が、全国平均の3倍だとか。

また、ガンや糖尿病、心臓疾患などが原因の死亡率が全国で1番低い県でもあるそうです。

これを聞くとわかりやすいですよね。う~ん、納得。

節電もし、環境にもよく、そして、食べて健康にもしてくれる。

この節電対策で、今までゴーヤを敬遠していた人もゴーヤを食べなれ、人気があがるかもしれませんね。