『食の豆々知識』 Vol.95 コラーゲン

先日、新人の歓迎会で、居酒屋に飲みに行きました。

私が、若い子にサワー頼んで~、と頼むと、きたのは、コラーゲン入りサワー。

“ん?アラフォーのあたしに気を使ってんの?

井上には、コラーゲン入りの方がいいと思ったの?”

と、からんで(笑)みたものの、ほんとに、コラーゲンって、若返るの?

ということで、今回はコラーゲン。

ちなみに、注文するときに間違ったのか、店員が間違ったのか、はたまたあえてほんとに、コラーゲン入りを注文したのかは、未だ不明(笑)。

 

● よく耳にするけどコラーゲンってなんなの?

一言でいえば、たんぱく質です。

人の細胞の間には必ずコラーゲンがあって、細胞と細胞をつなげる役割をしているそうです。
更に、そのコラーゲンは、らせん状にからまった構造をしていて、伸び縮みもします。

だから、肌のうるおいを保ち、はりをもたせてくれるわけです。

このコラーゲン、たんぱく質の30%を占め、肌にはその40%があるとか。
しかし、残りの60%も、関節などでクッションの役割をしたり、血管や臓器が円滑に働くよう役立ってくれたりしているわけです。

つまり、美肌効果だけではなく、老眼、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、関節症や骨粗鬆症なんてことまでも予防してくれているんです。

そんなコラーゲン、残念なことに、もちろん年齢とともに老化します。

20歳を過ぎた頃から衰え始め、40歳のコラーゲンは、17~18歳のピークに比べ、半分以下だとか…。

恐いですね…。

 

● コラーゲンは何に含まれているの?

やはり1番は、ふかひれですかね(笑)。

コラーゲンの塊です(笑)。

まぁ、でも、いつでも食べられる食材じゃあないですよね(笑)。

身近なところで言えば、牛、豚、鶏、魚のゼラチン質の部分。

コラーゲンが豊富に含まれている部位は人間と同じで、骨や、軟骨、腱、皮、内臓にあるわけです。

牛すじや、魚のあらをじっくり煮込んで、冷ますと煮こごりになりますよね。

あれです、あれ。

去年ですか?おととし?コラーゲン鍋が流行りましたが、そのコラーゲンボールは、これを商品化したものです。

あぁ、上記で私が頂いた、ふるふるコラーゲンサワーのふるふるしたコラーゲンもこれですね(笑)。

 

● コラーゲンを飲んでも効果ないってほんと?

さて、コラーゲンがピークの半分になってしまった40歳、コラーゲンのサプリやドリンクを飲んだら、コラーゲンは増えるのでしょうか。

結論から言いましょう。

コラーゲンを摂取しても、そのままコラーゲンが増えることはありません。

サプリにしろ、上記などのコラーゲンを多く含む食べ物にしろ、摂取したものは、分解され体内に吸収されます。

ので、内臓で吸収されたものが、肌まで届くか、というと、なかなか届きづらいと。

ただ、全く意味がないかといえば、そうでもなく、分解されたアミノ酸は、コラーゲンを作り出すわけですから、少しは効果がある、といえばあるのかもしれません。

コラーゲンは、新しいコラーゲンを作り出し、古いコラーゲンを分解する、という説もあります。

あ、でも、ビタミンCを一緒に必ず、とって下さいね。

ビタミンCはコラーゲンを作る働きをしてくれます。

ちなみに、化粧品においても、ぬったらすべてが補給されて老化が防げるわけではないとのこと。

保湿の役割はしてくれるそうですが。

 

皮膚の専門家に聞いたところ、コラーゲンをとるよりも、タバコ、お酒をやめて、規則正しい生活、ビタミンA,C,Dをとった方が効果があるよと言われました。

でもコラーゲンには、なんだか、魔性の響きみたいなものがあって。

飲みすぎたり、不摂生をしてしまったりしたときに、コラーゲンを飲んで、つい、なかったことにしてしまいたいんですよね(笑)。