『食の豆々知識』 Vol.98 シェイク

今年も暑いですねぇ。

いけないとは思いつつ、ついつい、冷たいものばかり飲んでしまいます。

で、今年もやってきました。

マックシェイクヨーグルト味!!

(あ、もちろん宣伝では、ありません笑)。

私、大好きなんです(重ねていいますが、宣伝ではありません笑)。

ところで、シェイクって何ですか?と、今回はシェイクの話。

話をしていると、少しは涼しくなるかしら(笑)。

 

● シェイクってなに?

もともとは、お酒のカクテルをつくる技法、「シェイク/シェーク」からきています。

振り動かす、よく振るという意味の「shake」です。

シェーカーの中に、氷と材料を入れ、よく振ったあとグラスに注ぎます。

氷をあまり溶かさないよう、すばやく振ることで、中の材料を混ぜながらよく冷やすわけです。

ここから、牛乳を加えた乳飲料を、ミルクセーキと呼ぶようになります。

セーキは、シェークがなまった和製英語。

牛乳、卵黄、砂糖などをまぜてつくるミルクセーキは、「フレンチスタイル」、牛乳、アイスクリーム、砂糖などをまぜつくるものは、「アメリカンスタイル」と呼ばれているそうです。

また、アメリカンスタイルを、通称「シェイク」とも呼びます。

昔なつかしのミルクセーキは、フレンチスタイル。

卵が入っているものですね。

アメリカンスタイルは、アイスクリームの量が多いため、半分凍った状態になります。

マクドナルドのシェイクは、これですね。

マクドナルドの創設者、レイ・クロックは、もともと、シェイクマシーンの営業マンだったとか。

「シェイクと言えば、マクドナルド」といわれるのも、納得。

ちなみに、モスバーガーも「シェイク」をだしていますが、ロッテリアでは「シェーキ」。

ケンタッキーは、今年からシェイクでもスムージーでもない「クラッシャーズ」を販売。

こだわりですね(笑)。

 

● スムージーとシェイクは何が違うの?

ここ10年ほどで、スムージーという言葉も、定着してきました。

今年は、グリーンスムージーが大人気ですね。

ところで、スムージーって何ですか?

語源は、「smooth」。

「なめらかな、口当たりのよい、」といった意味です。

凍らせた、あるいはフレッシュな果物や野菜を氷や、ジュース、牛乳などと一緒にミキサーにかけて、シャーベット状にしたものです。

シェイクは、牛乳が入っていることに対し、スムージーは、必ずしも牛乳を入れるとは限りません。

また、シェイクが、半分凍っていることに対し、スムージーは、凍っていたり、凍っていなかったり…。

スムージーの方が、レシピに幅があるようです。

野菜や果物を多く使用するため、スムージーは、健康感から、飲む食事としても、定着されているようですね。

ところで、一昔前にマクドナルドのシェイクのCMで、ずお~!!っと一気にストローで、シェイクを飲むものがありました。

シェイクって、一気に飲むには、すごい肺活量?吸引力?(笑)がいりませんか?

この飲みづらさ、赤ちゃんが、母乳を吸うスピードで飲めるようにしてあるんだそうです。

これが、人が、口の中にものを吸い込むときに、もっともおいしいと感じるスピードだそうで…。

赤ちゃんって、ほんと一生懸命、母乳を吸って飲んでますものね。

きっとそのスピードを覚えているんでしょうね。

ということで、シェイクは、ずお~っと、苦しくなりながら一気に吸うものではなく、ゆっくりと味わうのが、美味しく飲むコツらしい…?

ところで、赤ちゃんに哺乳瓶でミルクをあげると、母乳と違って、そんなに吸わなくてもごくごく飲めたりするんです。

哺乳瓶で育った人は、やわらかいシェイクがお好き?(笑)

もひとつおまけ。

マクドナルドのシェイクは、ヨーグルトシェイクではなく、シェイクヨーグルト味。

ヨーグルト(乳酸菌)が入っているわけはないので、ヨーグルトシェイクとは呼んではいけないらしい…。